全米大学デモ、逮捕1500人超 ガザ反戦、衝突で負傷者も

4月30日、ニューヨーク市立大でデモ参加者を拘束する警察官=ニューヨーク(ゲッティ=共同)

 【ニューヨーク共同】イスラエルによるパレスチナ自治区ガザでの戦闘に反対してニューヨークやロサンゼルスなど全米各地の大学で続くデモで、CNNテレビは1日、4月18日以降の逮捕者が少なくとも23州の30校以上で計1500人超に上ると伝えた。警察が学内からデモ参加者を強制排除する動きを強め、逮捕者は増加。負傷者もおり、混乱収束の見通しは立っていない。

 CNNによると、過去24時間で数百人以上が逮捕された。カリフォルニア大ロサンゼルス校(UCLA)では5月1日未明にかけ、デモ隊とイスラエル支持派とみられるグループの激しい衝突が発生、15人が負傷した。

 デモは大学が卒業式の準備などで授業が少なくなった4月18日ごろから各地で急速に拡大した。ニューヨークのコロンビア大では学生らがテントを設営して敷地の一部を占拠。今回の一連のデモの象徴となった。

 4月30日未明、同大でデモ隊の一部が校舎に押し入り占拠。大学の要請を受け、多数の警察官が30日夜、校舎に突入してデモ参加者らを強制排除した。

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