絵画・古道具で「お福分け」 妙高市 ギャラリー峨々4日オープン 妙高山の絵や昭和の名機など

さまざまな妙高山の絵を展示しているコーナーと藤田さん。5月は昭和初期に描かれた作品を多く展示

妙高市関川の私設ギャラリー「ギャラリー峨々(がが)」が4日にグランドオープンする。さまざまな画家による妙高山の絵や昭和の名機、名器などを展示する。

同ギャラリーは元中学校の技術科教員の藤田賢一郎さん(61、中郷区坂本)が開設。趣味で妙高山の絵や古道具などを集めており、「自分の楽しみをお福分けしたい、面白さを共有したい」という思いから、いもり池に近く、妙高山がよく見える場所にギャラリーを新設した。

昨年10月のプレオープンが話題となり、新たに絵や古道具を藤田さんに譲りたい、寄託したいという声が複数あり、展示品はさらに充実した。今年2月には中学生たちが訪れ、将来にギャラリーに飾られる絵を描くと宣言。展示スペースを予約する一幕もあったという。「人とのつながり、新たな出会いが生まれた。(ギャラリーを)やって良かった」と藤田さんは話す。

5月は「昭和初期を彩った名画たち」「アナログ時代の名機たち」「古布に棲(す)み継ぐ猫たち」の3テーマで特集。妙高山の絵は牧田實、斎藤俊雄、原本乕雄ら昭和期に活躍した画家が描いた作品を中心に展示。古道具は昭和20年代のキヤノン製カメラや、昭和33年の8ミリフィルムカメラなどを集めた。古布作品は、妻の由江さん(64)と交流がある作家「なー猫」さんが手がける猫をモチーフにした作品を展示している。

場所は妙高市関川2275―79。開館時間は土、日曜の午前10時から午後4時まで。問い合わせは藤田さん(電080・5096・1847)へ。

8ミリフィルムのターレットカメラ(右手前)など、アナログ時代の名機を特集

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