発酵食文化の魅力を発信 愛知県、協議会を立ち上げ

設立総会であいさつする大村会長

 愛知県は1日、県内の発酵食文化の魅力発信を目的とした「愛知『発酵食文化』振興協議会」を設立した。構成員は発酵食にかかわる有識者、業界団体、自治体、商工観光団体関係者ら95人。今後、国内外に発酵食文化の魅力を発信し、観光の目的地として県の認知度向上を目指す。

 同協議会は県の呼びかけで立ち上がった。会長を大村秀章愛知県知事、副会長を吉永智征Mizkan社長、犬塚力中部国際空港社長、高崎裕樹名古屋鉄道社長がそれぞれ務める。

 愛知は酢、みりん、豆みそ、たまり、白しょうゆや日本酒、漬物など多くの発酵調味料・食品が製造されている。特に酢は、握りずしの原型である「早ずし」流行のきっかけになるなど、日本の食文化に大きな影響を与えた発酵食文化の集積地だ。海外での日本食人気とともに、発酵調味料や日本酒などの発酵食品に注目が集まっていることから、県内の発酵食文化の発信力を強化する。

 同日、名古屋市内で設立総会を開き、大村会長が「十分に知られていない愛知県の発酵食文化の魅力を、地域を挙げて国内外に発信したい。そのために具体的にさまざまな事業、PR活動を立ち上げて行動をしていく」とあいさつした。

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