世界一不可解な遭難死「ディアトロフ峠事件」犠牲者の慰霊碑が荒らされた

荒らされたディアトロフ峠事件の慰霊碑(ロシアのSNSフ・コンタクテから)

世界一不可解な遭難死「ディアトロフ峠事件」の犠牲者の慰霊碑が荒らされた。ロシアメディア「E1.RU」が1日、報じた。

ディアトロフ峠事件とは1959年2月2日、ロシア(当時ソ連)のウラル山脈で雪山登山をしていた男女大学生9人組が不可解な死を遂げた事件。マイナス30度の中、9人の遺体は、服を脱いでいたり、頭がい骨やろっ骨を骨折したり、眼球や舌を失ったりしていた。争った跡はなかった。さらに遺体から高線量の放射性物質が検出された。

あまりに奇怪な亡くなり方だったため、秘密軍事実験に巻き込まれたという説や、雪男か宇宙人に襲撃されたという説が出た。2019年、ロシア当局は雪崩に巻き込まれたという見解を示したが、疑問の声も出ている。

その悲劇に遭った9人の慰霊碑が荒らされた。「チカチロ」「宇宙は長い間、待っていた」など奇妙な言葉の落書きがなされた。また、亡くなったセミョーン・アレクサンドロヴィチ・ゾロタリョフさんの写真が引きはがされ傷つけられた。

現在、ロシア内務省エカテリンブルク警察第1署が捜査を行っている。

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