新人WRハリソンJr.は“他の選手と同様に”自力でポジションを獲得するとカーディナルスOCペツィング

マービン・ハリソンJr.【NFL】

アリゾナ・カーディナルスは先週に行われたドラフトで、クオーターバック(QB)以外の選手で初めて指名された選手として、オハイオ州立大学のワイドレシーバー(WR)マービン・ハリソンJr.を全体4位で選択した。この指名は、リーダー不在のWR陣にプレーメイキング能力をもたらすことを目的とした動きだ。

ハリソンは確かにナンバーワンのワイドレシーバーとしてチームに加わるが、カーディナルスの上層部が新人であるハリソンにその地位を簡単に与えるわけではない。

『Arizona Republic(アリゾナ・リパブリック)』によると、カーディナルスの攻撃コーディネーター(OC)ドリュー・ペツィングは現地4月30日(火)に、次のように述べたという。

「私の考えでは、彼(ハリソン)が自身の最高のパフォーマンスを引き出すには、他のみんなと同じように努力する必要がある。仕事に取り組む姿勢、練習の仕方、チームに溶け込む方法などに集中すべきだ。それが、彼自身が最高な状態になるために重要だと私は考えている。そして、それがまさにわれわれが強調することだ」

カーディナルスの上層部が、ハリソンは自分の地位を勝ち取るべきだと示唆するのは、太陽が東から昇るのと同じくらい予測できることだ。コーチたちはメディアに対して話すとき、しばしば言葉の支えに頼る。実際、木曜日の夜にも、上層部はこの種の宣言を出していた。

ペツィングOCはこうつけ加えている。

「練習場に出て、彼の動きを観察し、彼が何を得意としているのかを見極め、彼の能力を最大限に活用してオフェンスを高いレベルで運用できるようにする必要がある。これは彼に限ったことではなく、このビルに入る他の誰もが同じだ」

すべての選手に、努力に応じてプレーの機会を獲得させるのは良いことだ。

勘違いしてはいけないのは、チームがその名前を書いたカードを提出した瞬間から、ハリソンはカーディナルスで最も才能のあるレシーバーになったということだ。マイケル・ウィルソン、グレッグ・ドーチ、ザック・パスカル、クリス・ムーアといったベテランのトップオプションがある中で、ハリソンはルーキーシーズンに多くのパスターゲットになるだろう。

カーディナルスはハリソンに自力でその地位を獲得させようとするかもしれないが、ハリソンはその才能、血筋、そして働き方によって、簡単に自身の価値を証明することができるはずだ。

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