結果残しパリへ…4日から陸上世界リレー、苦境を乗り越え、鶴田玲美が挑む2大会連続五輪「個人種目にも弾みつけたい」

鶴田玲美

 陸上のパリ五輪リレー種目予選を兼ねる世界リレー大会(4、5日・バハマ)に、鹿児島市の鶴田玲美(27)=南九州ファミリーマート、鹿児島女高出身=が女子400メートルリレーに出場する。

 出場権は上位14カ国に与えられる。個人種目での五輪出場も見据え、「リレーでまずは結果を残したい」と意気込む。

 世界リレーの代表選考を兼ねた出雲大会(4月13、14日)の100メートルで2位に入り、予選では自らの持つ県記録を更新する11秒44の好タイムを出した。

 スピード強化を意識した冬季練習を経て、自信を持って臨んだ大会で結果を残した。「東京五輪以降、タイムが出ず苦しい時期もあった。やってきたことは間違いなかった」と手応えを語る。

 世界リレーは2021年に初めて出場。国際舞台を視野に入れるきっかけとなり、東京五輪の出場権をつかみ取った経験が大きな自信になった。「今回も厳しい戦いだが、個人種目にも弾みをつけたい」と闘志を燃やす。

 4月20、21日の東京合宿ではバトンパスなど連係を確認。「陸上の中でもチームを感じられる種目で、やりがいや楽しさがある。大事な一戦に向けてできる限りの準備をしたい」と話した。

〈関連〉世界リレーを控え、調整する鶴田玲美(南九州ファミリーマート)=鹿児島南高

© 株式会社南日本新聞社