種から育ててコスパ良し!育てやすくてこんなにキレイ
ゴールデンウイークも後半戦に突入。どこかへ出かけるのもいいけれど、のんびりガーデニングはいかがでしょうか。
新年度や新学期がはじまり、めまぐるしく過ぎ去ってしまった4月。ちょっとひと息ついて土いじりで癒やされてみませんか?
ちょうど今は、春花壇を夏花壇へと移行させていくシーズン。この先の季節のお庭をイメージしながら、夏以降に咲く草花の種をまいてみるのはいかがでしょうか。
今回は、いまが種まき適期の一年草を、参考価格などの情報とともにご紹介します。最後にガーデニング豆知識もお伝えしますよ。
※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
【GWに種まきしたい】夏以降の庭を彩る美しい一年草
- アスター
- ニチニチソウ
- マリーゴールド
- センニチコウ
- ヒマワリ
種は苗と比べてリーズナブルに入手することができるので、コスパよくステキなお庭づくりが叶います。しかもここで紹介するのは比較的カンタンに育てられるものばかり!
ちょっぴり時間はかかるけれど、種から芽が出て、葉が茂り、さらに花が咲いた時の達成感はひとしおのはずです。
5月のガーデニング【GWに種まきしたい】夏以降の庭を彩る美しい花<一年草5選>
色とりどり形もさまざま「アスター」
アスター(エゾギク)
- 学名:Callistephus chinensis
- 科名・属名:キク科 エゾギク属
- 開花期:5~7月ごろ
もともとは中国原産のアスター。日本でも古くから知られており仏花としてよく利用されてきたイメージが強かったのですが、最近さまざまな品種改良が行われて人気が急上昇しました。
ピンクやホワイト、パープルなどのほか爽やかなブルーなど花色が豊富で、形も一重や八重、ポンポン咲き、大輪のものなどがあります。
種をまく時期をずらせば、長い間咲いて花壇を彩ってくれます。日当たりがよく、水はけのよい場所を選んで育てましょう。
※参考価格:200~500円前後(種、1袋)
育てやすく晩秋までずっと咲く「ニチニチソウ(ビンカ)」
ニチニチソウ(ビンカ)
- 学名:Catharanthus roseus
- 科名・属名:キョウチクトウ科 ニチニチソウ属
- 開花期:5~11月ごろ
夏の花壇のスタメン、ニチニチソウ(ビンカ)。暖かくなってくると公園などあちこちの花壇でもよく見かける、とてもポピュラーな花です。
ピンクや白などの可憐な花を毎日絶えずに次々と咲かせることから「日々草(ニチニチソウ)」の名がつきました。
初心者でも育てやすいので、せっかくですから種から育ててみましょう。種をまいたら光が当たらないようにしっかり覆土してください。発芽したらたっぷり日の光に当てることがポイントです。
※参考価格:200~500円前後(種、1袋)
夏野菜と植えても好相性!エナジーカラーの「マリーゴールド」
マリーゴールド
- 学名:Tagetes
- 科名・属名:キク科 マンジュギク属(タゲテス属)
- 開花期:4~12月ごろ
こちらも花壇のレギュラーメンバーであるマリーゴールド。明るいイエローやオレンジが太陽によく映えて華やかなだけでなく、開花期がとても長いのも魅力。
独特の香りで害虫を防いでくれるものもあり、コンパニオンプランツとしても優秀。キュウリやトマト、ナスなどの夏野菜と一緒に植えると相性がよいのでぜひお試しあれ。
種は大きくてまきやすく、一週間ほどで芽が出ます。6月下旬に遅まきすると開花期がより長く花の色が鮮やかになりますが、梅雨の間の管理が肝になります。
※参考価格:100~500円前後(種、1袋)
長く存在感を発揮するバイプレイヤー「センニチコウ」
センニチコウ
- 学名:Gomphrena
- 科名・属名:ヒユ科 センニチコウ属(ゴンフレナ属)
- 開花期:5~11月ごろ
暑さと乾燥に強いセンニチコウ。赤やピンク、オレンジなどのほか、清楚なホワイトカラーもあります。ポンポンのような丸い形がラブリーで切り花やアレンジメントでも人気が高いです。
開花期が長く、ドライフラワーにしても色が褪せにくいので、ナチュラルな風合いをずっと楽しむことができます。
綿毛に覆われている種は、湿り気のある砂ともんでからまくようにしましょう。綿毛が取り除かれたクリーンシードはふつうの種と同じようにまき、水を切らさないよう注意して発芽させましょう。
※参考価格:100~300円前後(種、1袋)
花開く日が待ち遠しい!やっぱり夏の主役「ヒマワリ」
ヒマワリ
- 学名:Helianthus annuus
- 科名・属名:キク科 ヒマワリ属
- 開花期:7~9月ごろ
陽の光を浴びて咲く姿がまさに夏の女王の風格、ヒマワリ。あたり一面が黄色に染まるヒマワリ畑の風景は圧巻ですよね。
最近では草丈が低めなミニヒマワリなども出回って、コンパクトなお庭や花壇でも育てやすい品種が登場しています。また、ダークレッドや2色咲きなどちょっと珍しくてオシャレなものも。
種は光が当たると芽が出ないのでまいたらしっかり土で覆い、たっぷり水やりしましょう。庭や花壇に直まきする際には、育ってからの草丈を想定して適切な間隔をあけるようにしてください。
※参考価格:400円前後(種、1袋)
まとめ
種をまいていちから育てるのは大変そう……と思うかもしれませんが、ここにあげたものはガーデニングビギナーの方でも育てやすいものばかりです。
芽が出るのをドキドキしながら毎日見守ったり、小さな双葉だったのが少しずつ育っていく姿に元気をもらったり、ちょっとした変化に達成感を味わえるのが種から草花を育てる醍醐味といえるでしょう。
そして花開く日を待ちわびながら草花と生活をともにするうち、アナタ自身もガーデナーとして成長すること間違いなし! 達成感を味わえる“春まき”にぜひ挑戦してみてくださいね。
元気に育ててキレイな花を咲かせるためには、その植物の性質に合う環境を選んであげることが大切。
さいごに、ガーデニング初心者の方に向けた豆知識もお伝えします。「宿根草・多年草・一年草」の違いって知っていますか?
【ガーデニング豆知識】宿根草・多年草・一年草の違いとは?
多年草・一年草・宿根草の違いを整理しておきましょう。
- 一年草:発芽からタネができるまでのサイクルがワンシーズンで完結する植物
- 多年草:開花後も生長を続け、翌年以降も開花が楽しめる植物。常緑性と落葉性がある
- 宿根草:落葉性の多年草を特に区別して「宿根草」と呼ぶことがある。開花後地上部分の茎や葉が枯れ、根は生きたまま休眠する植物。