歌手の氷川きよし(46)が4月27日、所属していた長良プロダクションから独立したこと、新会社「KIIZNA(キズナ)」を設立したことを発表したが、独立に至るまでには紆余曲折もあったようだ。
長良プロの公式サイトでは《この度、氷川きよしは2024年3月31日をもちまして弊社より独立致しましたことをご報告申し上げます》と報告。
《2023年1月からの休養期間を経て、これまでの歌手としての活動を基に、新たな氷川きよしの世界への更なる飛躍を目指し、活動を再開し新たな一歩を踏み出すこととなりました》《弊社も氷川きよしが新たな挑戦を成功させることを願っております》と、氷川の新たなスタートを祝福した。
一方の氷川は《右も左もわからないデビュー当時からお仕事のチャンスや、ご指導を頂き、支えて頂いた、株式会社長良プロダクションの皆様には感謝の念に堪えません》と、古巣の事務所に感謝し、《今後につきましては、あらためてご報告を致しますが、現在、活動再開に向けての準備をしているところです》と綴った。
新会社「KIIZNA」の由来については《どの時代にも変わらず大切なものは“絆”だと思います》とし《応援してくださるファンの皆様との“絆”。共に歩んできたスタッフや支えてくださる方々との“絆”。これまで結んできたすべての"絆"があったからこそ今があります。永遠の“絆”というものが人間にはあると私は信じています》と、自身が絆を大切にしていると説明。
そういった思いを込め、氷川の愛称である「KIINA」に「Z」を入れて「KIIZNA」としたという。
2022年の『NHK紅白歌合戦』以来、芸能活動を休止していた氷川だが今年8月からはアリーナツアーを開催するとも報告。ツアータイトルは「HIKAWA KIYOSHI+KIINA. 25th Anniversary Concert Tour ~KIIZNA~」で、8月16日の東京ガーデンシアターを皮切りにスタートする。
氷川の独立を受け、
《おおーっ!!きーちゃん、再始動!!》
《これからの活動が楽しみ。のびのびやってほしいな》
《氷川きよしもKiinaも隔たりなく繋がっての25年って感じでホントいいツアータイトルですよね》
と多数のエールが寄せられた。
■独立するには解決すべき問題があった
前所属事務所は氷川の新たなスタートを応援するようなコメントを出し、氷川も事務所に感謝するコメントを出したものの、両者の間にはトラブルがあったとも報じられた。
2000年のデビュー以来、“演歌界のプリンス”として第一線で活躍してきた氷川だが、2012年に所属事務所の前会長・長良じゅん氏(享年74)が亡くなった頃から、事務所との関係にズレが生じるようになったと複数のメディアが報じていた。
一連の報道を受け、氷川は2022年1月に自身のインスタグラムを更新。
《色々と報道されておりますが、事務所との確執などが原因ではなくて、とにかく22歳からファンの皆様の真心にお応えしたいという思いがエネルギーでしたが、なかなか心と身体が思うようにならなくなり、ご期待にお応え出来ないこともあり、来年からリフレッシュの為お休みを頂く事に致しました。本当に心苦しく思っています》
と綴り、休養に入る理由とともに事務所との確執はないと説明していた。
「当時から氷川さんが事務所から独立したがっているとささやかれ、2022年11月には双方が弁護士を立てて契約解消に向けて話し合おうとしていたとも報じられました。両者の関係が上手くいっていなかったのは、やはり間違いはなさそうですよね。
すぐにでも独立するのではないかとも言われていましたが、氷川さんにとって頭の痛い問題がのしかかり、なかなか独立に至らなかったといいます。その問題がいよいよ解決し、このタイミングでの独立になったんでしょう。その問題というのが、氷川さんが住んでいる3億5000万円の豪邸のことでした」(芸能プロ関係者)
氷川が住んでいるのは都内の閑静な住宅街に建つ、地上2階、延べ床面積621平方メートルの大豪邸。その豪邸をめぐる話題が、2023年1月配信の『デイリー新潮』でも報じられていた。
「前会長の長良さんは2012年5月に急逝。氷川さんはその少し前に豪邸が建つ土地を購入したようですが、抵当権は長良プロダクションにあったんです。つまり、氷川さんは事務所にお金を借りて豪邸を建てたということですよね。
事務所に所属している限りは一気に返済しなくてもよかったみたいですが、独立するなら、やはり話は別。事務所を離れるには3億5000万円を返済する必要があったんです」(前同)
■「事務所に全額返済」真っ新になっての再スタート
ここにきて氷川は、その3億5000万円を事務所に返済したという。
「氷川さんは大手銀行からお金を借りて事務所に返済し、3月29日に抵当権が長良プロダクションから銀行に移ったんです。そしてついに独立。氷川さんは、まっさらになって新たなスタートを切ることになったということですね」(前出の芸能プロ関係者)
銀行側にとっても、都内の超高級住宅街の一等地に建つ豪邸は最大の担保になるはずだ。
「それに貸す相手は“演歌界の貴公子・氷川きよし”ですからね。独立してフリーの立場になるのには不安もあるでしょうが、彼には熱心なファンが大勢ついています。ツアーチケットも即完売でしょうし、今夏の復帰後はコンサートに加え、テレビ番組、特に音楽番組でも引っ張りだこになるのではないでしょうか。新スタートにともなってCDやグッズも売れるでしょうし、銀行として、3億5000万円という大金が焦げつく心配はないと。
さまざま衝突がささやかれた前事務所とも“円満退社”となった感じで、独立した今後、氷川さんはバリバリ活動していくのではないでしょうか。ツアーの開催も発表され、少し気が早いですが、『紅白』出場にも期待してしまいますよね」(前同)
復活した氷川きよし。今夏からはさらにパワーアップした姿が見られそうだ。