JR九州 新D&S(観光)列車「かんぱち・いちろく」デビュー など【今週の交通新聞より】

2024年4月30日~5月2日の交通新聞から注目のニュースをご紹介!

交通新聞に掲載のニュースの中から、特に注目のニュースをトレたび編集室がピックアップしてご紹介します。

【今週注目のニュースはこちら】
・JR北海道・JR東日本 共同プロモーション「ツガルカイセン EPISODE.5 ―2024―」
・JR九州 新D&S(観光)列車「かんぱち・いちろく」デビュー
・JR東海 鉄道ファンクラブ「鉄活道」プレスタート

4月30日 火曜日

JR北海道・JR東日本 共同プロモーション「ツガルカイセン EPISODE.5 ―2024―」


北海道タコVSホタテ青森初夏の青函圏へ誘客〝SF映画風〟ビジュアルで訴求

JR北海道とJR東日本は5月7日から、津軽海峡の海産物を通じた宣伝展開で青函圏への相互誘客を図る共同プロモーション「ツガルカイセン EPISODE.5 ―2024―」を実施する。通算5回目のシリーズプロモで、今回からポスターなどのビジュアルは「SF映画」をイメージした世界観に刷新。対決形式で紹介する題材は、禁漁期間を目前に漁が大詰めを迎えている函館市戸井のミズダコなど北海道の「蛸(タコ)」と、初夏に旬を迎える青森県の「帆立(ホタテ)」を採用した。7月31日まで。

宣伝展開では、ポスターを北海道、東北、首都圏などの両社主要駅で掲出し、札幌駅では5月下旬から東西連絡通路装飾も実施。駅や列車内のデジタルサイネージでは、題材の対決をテーマにした動画を公開する。

現地イベントでは、秋田竿燈(かんとう)の披露なども予定する5月11日共催の函館ウオーキングイベントへの参加をPR。当日は「ツガルカイセン」マスキングテープがもらえるインスタグラムフォローキャンペーン(JR北海道)も企画する。

特設ウェブサイトでは、各地元の漁師によるタコ、ホタテの紹介動画、それぞれ食べられるお薦め店の情報など、さまざまなコンテンツを4回目に引き続いて発信する。

メディアと連携「サウナ旅」発信

中でも今回は、近年注目を集める「サウナ旅」を絡めたモデルコースをウェブメディアと連携して5月末ごろから紹介。東京発函館旅は「るるぶ&more.」(JTBパブリッシング)、札幌発青森旅は「日本全国ご当地サウナ委員会」(日本航空など)とコラボレーションし、各グルメも絡めた旅のプランを提案する。

このほか、6月3~16日は東京駅八重洲北口改札外「グランスタ八重北」の「dancyu食堂」で、タイアップメニューを数量限定で提供する。

エリア訪問に便利な商品として、えきねっとからは東北・北海道新幹線に設定する「新幹線eチケット(トクだ値スペシャル21)」、全道の特急列車に設定する「特急トクだ値スペシャル21」をPR。列車と宿を組み合わせた「JR東日本びゅうダイナミックレールパック」商品では、ツガルカイセン限定プランも発売する。

「津軽フリーパス(デジタルフリーパス)」「はこだて旅するパスポート」など現地周遊券も売り込んでいく。


5月1日 水曜日

JR九州 新D&S(観光)列車「かんぱち・いちろく」デビュー



ゆったり、ぜいたくな鉄道旅提供

JRグループ旅客6社と福岡、大分両県が6月まで展開している大型観光キャンペーン「福岡・大分デスティネーションキャンペーン」(福岡・大分DC)の目玉として、JR九州の新しいD&S(観光)列車「かんぱち・いちろく」が4月26日、久大線経由の博多―別府間で運行を開始した。「ゆふ高原線(久大線)の風土をあじわう列車」をコンセプトに、同線がつなぐ福岡、大分両県の素材を使った内装や食事、地域のおもてなしが魅力。同区間を約5時間で結び、ゆったり、ぜいたくな鉄道の旅を提供する。

列車は気動車3両編成で、1、3号車はキハ47形、2号車はキハ125形を改造。デザインは、同社が駅のにぎわい創出に取り組む「九州 DREAM STATION」の第1回協働パートナーで、日豊線霧島神宮駅のリニューアルを手掛けたIFOO(鹿児島市)が初めて担当した。

月・水・土曜日に博多発の特急「かんぱち」、火・金・日曜日に別府発の特急「いちろく」として毎週6本運転。「かんぱち」は久大線田主丸、恵良の各駅、「いちろく」は天ケ瀬、うきはの各駅が〝おもてなし駅〟として、地元による歓迎や特産品販売などが行われる。

食事は福岡市と大分市の飲食6店舗が各曜日ごとに担当し、地元食材を使った料理を提供。大分県日田市名産の日田杉を使い、福岡県東峰村の小石原焼の陶板をあしらったオリジナル重箱に詰める。

外観は艶のある黒を基調に、3両にわたって側面に引いたゴールドのラインで久留米―大分間の路線図を表現。車内は、1号車がソファ席(3人掛け)、3号車がボックス席(2~4人掛け)を中心に配置し、靴を脱いで利用する畳個室2室(定員6人)も備える。

座席テーブルなど随所に各県産の杉材を使用。2号車の「ラウンジ杉」は樹齢約250年の杉の一枚板を使ったカウンターテ―ブルを設け、幅約2・5㍍の大きな窓から自然豊かな沿線の景色を堪能できるようにした。

列車名は、久大線全線開通の実現や現在の久大線を形作ることに尽力した舟来屋(現・八鹿酒造)3代目の麻生観八氏と、旧大分県農工銀行頭取の衞藤一六氏に由来する。

全席を旅行商品として発売し、ボックス席・ソファ席が2人以上利用、食事付きで大人1万8000円(子ども1万5000円)、畳個室は4人以上利用で2万3000円(1万9000円)。ボックス席1人利用は1万円追加。

26日は別府駅3番線ホームで運行開始記念式典が開かれ、JR九州の古宮洋二社長、福永嘉之取締役・常務執行役員・鉄道事業本部長、久野和代執行役員・大分支社長、荒巻良考駅長、来賓の佐藤樹一郎大分県知事、江口勝福岡県副知事、八幡秀樹IFOO社長、麻生益直八鹿酒造社長、衞藤一六氏のひ孫・衞藤道哉氏らが出席した。

古宮社長は「地元の方々の協力をいただいて、本日の運行開始を迎えることができた。心より感謝申し上げる。約5時間の長い旅を楽しめる企画を考えながら、両県のみならず九州、日本全国、インバウンドの方々に親しまれる列車を目指したい」とあいさつ。

続いて、佐藤知事が「列車の運行により福岡・大分DCがさらに盛り上がることを期待する」、江口副知事が「福岡と大分の魅力が感じられる列車が誕生し、大変ありがたい」と祝辞を述べた。

出席者による鏡開きの後、荒巻駅長と麻生、衞藤両氏の3人が出発合図を行い、「いちろく」が博多に向けて動き出した。

翌27日には博多駅4番線ホームで、加藤邦忠駅長、八幡社長が出席して「かんぱち」初列車の出発式が行われた。JRグループ旅客6社と福岡、大分両県が6月まで展開している大型観光キャンペーン「福岡・大分デスティネーションキャンペーン」(福岡・大分DC)の目玉として、JR九州の新しいD&S(観光)列車「かんぱち・いちろく」が4月26日、久大線経由の博多―別府間で運行を開始した。「ゆふ高原線(久大線)の風土をあじわう列車」をコンセプトに、同線がつなぐ福岡、大分両県の素材を使った内装や食事、地域のおもてなしが魅力。同区間を約5時間で結び、ゆったり、ぜいたくな鉄道の旅を提供する。

列車は気動車3両編成で、1、3号車はキハ47形、2号車はキハ125形を改造。デザインは、同社が駅のにぎわい創出に取り組む「九州 DREAM STATION」の第1回協働パートナーで、日豊線霧島神宮駅のリニューアルを手掛けたIFOO(鹿児島市)が初めて担当した。

月・水・土曜日に博多発の特急「かんぱち」、火・金・日曜日に別府発の特急「いちろく」として毎週6本運転。「かんぱち」は久大線田主丸、恵良の各駅、「いちろく」は天ケ瀬、うきはの各駅が〝おもてなし駅〟として、地元による歓迎や特産品販売などが行われる。

食事は福岡市と大分市の飲食6店舗が各曜日ごとに担当し、地元食材を使った料理を提供。大分県日田市名産の日田杉を使い、福岡県東峰村の小石原焼の陶板をあしらったオリジナル重箱に詰める。

外観は艶のある黒を基調に、3両にわたって側面に引いたゴールドのラインで久留米―大分間の路線図を表現。車内は、1号車がソファ席(3人掛け)、3号車がボックス席(2~4人掛け)を中心に配置し、靴を脱いで利用する畳個室2室(定員6人)も備える。

座席テーブルなど随所に各県産の杉材を使用。2号車の「ラウンジ杉」は樹齢約250年の杉の一枚板を使ったカウンターテ―ブルを設け、幅約2・5㍍の大きな窓から自然豊かな沿線の景色を堪能できるようにした。

列車名は、久大線全線開通の実現や現在の久大線を形作ることに尽力した舟来屋(現・八鹿酒造)3代目の麻生観八氏と、旧大分県農工銀行頭取の衞藤一六氏に由来する。

全席を旅行商品として発売し、ボックス席・ソファ席が2人以上利用、食事付きで大人1万8000円(子ども1万5000円)、畳個室は4人以上利用で2万3000円(1万9000円)。ボックス席1人利用は1万円追加。

26日は別府駅3番線ホームで運行開始記念式典が開かれ、JR九州の古宮洋二社長、福永嘉之取締役・常務執行役員・鉄道事業本部長、久野和代執行役員・大分支社長、荒巻良考駅長、来賓の佐藤樹一郎大分県知事、江口勝福岡県副知事、八幡秀樹IFOO社長、麻生益直八鹿酒造社長、衞藤一六氏のひ孫・衞藤道哉氏らが出席した。

古宮社長は「地元の方々の協力をいただいて、本日の運行開始を迎えることができた。心より感謝申し上げる。約5時間の長い旅を楽しめる企画を考えながら、両県のみならず九州、日本全国、インバウンドの方々に親しまれる列車を目指したい」とあいさつ。

続いて、佐藤知事が「列車の運行により福岡・大分DCがさらに盛り上がることを期待する」、江口副知事が「福岡と大分の魅力が感じられる列車が誕生し、大変ありがたい」と祝辞を述べた。

出席者による鏡開きの後、荒巻駅長と麻生、衞藤両氏の3人が出発合図を行い、「いちろく」が博多に向けて動き出した。

翌27日には博多駅4番線ホームで、加藤邦忠駅長、八幡社長が出席して「かんぱち」初列車の出発式が行われた。


5月2日 木曜日

JR東海 鉄道ファンクラブ「鉄活道」プレスタート


グッズ先行販売や商品化に向け投票

JR東海は、ショッピングウェブサイト「JR東海MARKET」で鉄道ファンクラブ「鉄活道(てつかつどう)」をプレスタートした。鉄道を身近に感じてもらい、ファンと一緒に考えながら同サイトの鉄道コンテンツを盛り上げる。併せて、同サイト内に東海道新幹線開業60周年特設ページをオープン。チャーム付き硬券キーホルダーや300系新幹線サウンドアクリルスタンドなどの特別な記念グッズを多数取りそろえていく。

「鉄活道」は、同サイトに会員登録してアンケートに答えると、プレ会員として特別企画に参加できる。参加無料。特別企画では、セイコーウオッチとコラボレーションした東海道新幹線開業60周年記念限定腕時計を先行販売(31日10時まで)し、ウオッチクロスのデザインを決める投票に参加できる。このほかの鉄道グッズに関するアイデアも募集する。

本スタートの時期は未定。有料の会員制度を予定しており、プレ会員から本会員への移行は改めて申し込む。本スタート後は、会員向け企画として鉄道グッズの先行販売や商品化に向けた投票、一部鉄道用品の抽選販売での当選確率引き上げなどを検討している。



交通新聞

鉄道、航空、自動車などの交通機関はもとより、観光、旅行、経済など交通・運輸界にかかわる様々な情報を提供している総合専門紙。1943年(昭和18年)4月1日に「陸輸新報」として創刊、2013年(平成25年)12月18日には通巻2万号を迎えました。JR、私鉄、官公庁など幅広い読者の皆さまから高い評価を得ています。また、交通業界にとどまらず、不動産、金融、保険、サービスといった業界の方々からも注目されています。

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