カブスの今永昇太投手(30)は1日(日本時間2日)に敵地ニューヨークでのメッツ戦に先発登板し、メジャー移籍後最長の7回を投げ、3安打無失点、7三振1四球で無傷の5勝目を挙げた。防御率0・78。チームは1―0で逃げ切った。
初の中4日登板も影響はなかった。初回は簡単に3者凡退。2回は四球と安打で一死一、二塁のピンチを招くもベーダーをスプリットで遊ゴロ併殺打に仕留めた。走者を得点圏に置いたのはこの場面だけと完璧だった。
4回には4番アロンソ、5番マルティネスをスプリットで連続空振り三振。7回途中1失点で4勝目を挙げた4月26日(同27日)の敵地レッドソックス戦はフォーシーム40球(45%)、スプリット33球(38%)の比率だったが、この日はフォーシームを46球(53%)に増やしてスプリットは30球(34%)と配球を変えたことでスプリットが効果的だった。
6、7回を連続で3者凡退に抑え、メジャー自己最長の7回を投げ切った。
戦況を見守る今永の前に劇的ドラマが待っていた。1点リードの9回一死二、三塁で4番手のネリスが6番マクニールに左飛を打たれた。三走アロンソがタッチアップで本塁に突入するもクロスプレーでタッチアウト。チャレンジでビデオ検証したが、左手がホームに触れる前にタッチされており、判定は覆らず今永は5勝目を手にした。