【大相撲】横綱照ノ富士にアクシデント 横審稽古総見で相撲を取らず「詳しくは言えない」

照ノ富士

横綱にアクシデントが発生した。大相撲夏場所(12日初日、東京・両国国技館)を控えた2日、国技館で横綱審議委員会(横審)による稽古総見が開かれた。横綱照ノ富士(32=伊勢ヶ浜)は準備運動を始めたものの、途中から左わき腹のあたりを気にするしぐさを見せ、最後まで相撲は取らなかった。

照ノ富士は「稽古しようと思っていたけど、状態が良くなかったので。詳しくは言えないけど、念のため」と説明。横審の山内昌之委員長(東大名誉教授)は「心配ですね。元気に土俵に上がってくれればいいんですけど…」と本場所への影響を懸念した。

1月の初場所で4場所ぶり9度目の優勝を果たしたが、春場所は持病の腰痛が悪化して途中休場。4月28日まで行われていた春巡業終盤から、相撲を取る稽古を再開していた。

照ノ富士は「今できることをやってきたし、体もパンクしてきている。ここから調整しながらじゃないですかね。出稽古は考えている? もちろん。その日その日と、体と相談しながら」と話したが…。本番前に不安材料が露呈した格好だ。

© 株式会社東京スポーツ新聞社