マラドーナさん 報告書で新たな死因発表「コカインとの関連」医療関係者の殺人罪にも影響か

ディエゴ・マラドーナさん

元アルゼンチン代表FWディエゴ・マラドーナさん(享年60)の死因について新たな診断結果が発表された。英紙「インディペンデント」など各メディアが報じた。

2020年に心臓発作で亡くなったマラドーナさんをめぐっては、検察当局が医療従事者8人に過失などがあったとして殺人罪で起訴し、裁判にかけられることなっている。そんな中、4月27日に発表された検視官パブロ・フェラーリ氏の報告書によると、マラドーナさんの発作は「自然由来による急速で不安定な心拍か、過去に乱用した事があるコカインのような薬物など外部要因によるものである」と結論付けたという。

もともとは脳手術を受けて療養中のマラドーナさんが心臓発作を起こして亡くなったが、その際、担当の医療チームが「不適切かつ不十分な無謀な態度」だったことから発作を引き起こしたとみられていた。このためフェラーリ氏の報告書が正しいとすれば、8年から25年の懲役刑が科せられる可能性がある8人の裁判などにも大きな影響が出てくる。

同紙は「検察は報告書が72時間で性急にまとめられたものだと批判し、4年間の証拠を無視したと非難した。『事件にねじれはない』と述べた」と報じたが、今後の動向が気になるところだ。

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