パッカーズ離脱に悔いはないが、QBラブは“本当にすごい選手”とレイダースWRアダムス

ラスベガス・レイダースのデイバント・アダムス【AP Photo/Steve Marcus】

ワイドレシーバー(WR)デイバント・アダムスは、グリーンベイ・パッカーズでクオーターバック(QB)ジョーダン・ラブと2シーズンを過ごした。その間、アダムスはラブが将来的にパッカーズのリーダーシップを引き継ぐために、アーロン・ロジャースの指導のもとで学ぶ様子を見守っていた。それ以来、ラブがどれだけ成長したかを見て、今はラスベガス・レイダースの選手であるアダムスは感銘を受けている。

レイダースのディフェンシブエンド(DE)マックス・クロスビーがホストを務めるポッドキャスト『The Rush(ザ・ラッシュ)』に出演したアダムスは、レイダースへのトレードを推し進めたことを後悔していないが、今、ラブと一緒にプレーしていたらどうなっていただろうかと思うことがあると明かした。

アダムスはパッカーズを去った決断について、次のように振り返っている。

「(グリーンベイにいた)当時は、俺はこの決断が間違いなく正しいと言えるだけのことは見ていなかった。でも今にして思えば、以前話したと思うけれど、彼は本当にすごい選手だ。彼のことを思うと本当にうれしいよ」

「まだ彼とじっくり話す機会はないけれど、いつか彼にこう伝えたいんだ。“(チームを)移籍したことを決して後悔していないけれど、君が成し遂げたことをとても誇りに思っているよ。もし何か方法があって、君をここ(ラスベガス)に連れてくることができたなら、それもまた素晴らしかっただろうに”ってね」

「もちろん、彼が去年の終わりに見せたパフォーマンスを俺たちは見たわけだ。自分のしたことを後悔はしていないけれど、その一方で、“くそ、彼は今、めちゃくちゃいい感じだな”って思うのも確かだ」

アダムスがレイダースへトレードされた当時、ロジャースは2年連続のNFL MVPを獲得したばかりであり、まだ先発QBとして確固たる地位にあった。スターワイドアウトであるアダムスはレイダースへのトレードと新契約を推し進め、大学時代のチームメイトであるQBデレック・カーと再会。しかし、この再会は長続きせず、カーは2022年の終わりにベンチに追いやられ、その後に放出された。

アダムスは昨シーズン、ジミー・ガロポロとエイデン・オコンネルとともにプレーした。レイダースが先週に行われたドラフトで1巡目のクオーターバックを確保できなかったため、オコンネルとガードナー・ミンシューが、アダムスとレイダースの他の優秀なレシーバー陣にパスを投げる先発QB争いをすることになる。

こうした状況を踏まえると、アダムスがポストシーズン進出に向けてチームを引っ張ることができるクオーターバックを熱望するのは容易に理解できる。

31歳のアダムスは、ラブはすでにグリーンベイで“次なる人”としての資質を示していると確信しており、次のように語った。

「彼がまさにその人だと思う。それを自分で証明している。彼は本領を発揮し始めている。メディアの前で話す様子なんかを見ると、わかるだろう。俺があそこにいたときに見たのとはまるで別人だ。それは経験から来ているのさ」

【KO】

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