「俺の予想では、井上を食ってまうで」 亀田史郎氏、井上尚弥対ネリ戦を大胆予想...番狂わせは起きるか

プロボクシングの亀田3兄弟の父・亀田史郎氏(58)が2024年4月30日にユーチューブを更新し、スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋、31)対ルイス・ネリ(メキシコ、29)戦の勝敗を予想した。試合は5月6日に東京ドームで行われる。

史郎氏「ネリは捨てるものがない。1発食ったろかと」

バンタム級に続いて、スーパーバンタム級でも4団体の王座を統一した井上。プロデビュー以来26戦全勝(23KO)とほぼ完ぺきなレコードを誇る。

一方のネリはWBC世界バンタム級、WBC世界スーパーバンタム級の王座を獲得した2階級制覇者で、強打のサウスポーだ。戦績は35勝(27KO)1敗で、唯一の黒星は21年5月に行われたWBA・WBC世界スーパーバンタム級王座統一戦で喫したものだ。

トレーナーとして3人の息子を世界王者に育て上げた史郎氏は、自信満々に勝敗を予想した。

「俺の予想は冗談抜きで言っておきますわ。ネリの勝ちですわ。井上が嫌いだからとかそんなんじゃないよ。俺もボクシングが分かるから」とし、井上戦にかけるネリの心境をこう推測した。

「ネリはみんなに『負ける』と言われてます。負けても勝っても引退します。こいつは捨てるものがないです。負けてもお金はくれます。ただ、あのリングでやりたいことはネリ陣営は持っているわけ。やりたいことがあるわけ。それだけやって2ラウンドで倒されたら、それはそれで納得するから。捨てるものがない。1発食ったろかと。メキシカンは負けてもケロッとしている。(負けると言われてるから)こんなにやりやすい試合はない」

史郎氏「ネリの左フックは化け物」

史郎氏は試合結果を予想するにあたり、23年12月に行われたスーパーバンタム級4団体王座統一戦に注目した。WBC・WBO同級王者・井上がWBA・IBF同級王者マーロン・タパレス(フィリピン)を10回KOで下した試合だ。

史郎氏は

「前回のタパレス戦も(井上は)ロープ際が多かった。決してファイターが好きじゃない。正直に言うと、ネリはパンチがある。左フックは化け物だから。たぶん(井上は)やっている時に驚くと思う。それで意外と器用」

と分析し、次のように持論を展開した。

「タパレス戦でもらったシーンがあった。ネリだったら止まりません。効いたと思ったらグワーッと来ます。ドネアの時も1発効いているから。1戦目の時の。グチャっと落ちてクリンチした。だからああいうところも見て、ネリ陣営は作戦を立てている。ネリは今回捨てるもがない。勝ったらえげつないことになることを分かっているから。人生を全部かけて来る。だから今回は(井上を)食ってしまうのではないかと。俺の予想では、食ってまうで」

井上対ネリ戦は世界でも注目されており、海外のボクシング専門メディアが連日のように試合結果を予想している。その中で井上の王座防衛を予想する記事が多数を占め、井上のKO勝利を支持する記者が多い。

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