リヴァプールに所属するエジプト代表FWモハメド・サラーとチームを指揮するユルゲン・クロップ監督が衝突した件について、ウェストハムに所属するジャマイカ代表FWミカイル・アントニオが言及した。
リヴァプールは、現地時間4月27日に行われたプレミアリーグ第35節のウェストハム戦を2-2のドローで終えた。一時は2-1と逆転に成功したものの、77分にウェストハムのアントニオに同点ゴールを決められて痛み分けの結果に。プレミアリーグ優勝を狙ううえで痛い引き分けとなった。
この試合の79分には、途中出場を待っていたサラーとクロップ監督が言い争いをする場面があり、両者の関係悪化が心配されている。
イギリスのラジオストリーミングサービス『BBC Sounds』内のポッドキャスト配信『Footballer's Football Podcast』に出演したウェストハムのアントニオは「練習場で話していた選手から聞いたことなんだけど」と前置きしつつ、クロップ監督とサラーの衝突について次のように語った。
「クロップは、選手たちがピッチに出るときにいつもハグをして『頑張れ』と声を掛けるらしいんだ。でも、あのときの“モー”(サラーの愛称)はベンチから違う方向に歩いていって、すね当てを準備したりしていた」
アントニオによると、クロップ監督は途中出場に向けて準備していたサラーに対して手を差し伸べたという。しかし、このあとに火種となる場面が訪れる。
「クロップの手がしばらくそこにあったんだけど、モーは自分がしていたことを止め、ハイタッチのつもりで手を叩いたんだ」
「すると、クロップはその態度が明らかに気に入らなかったようで『(ベンチに)また座り直すか?』みたいなことを言ったんだ。いつもなら『続けるか?』と言うんだけどね。そのときにモーが何と言い返したのかは誰も教えてくれなかったよ」
プレミアリーグ逆転優勝に向けて、リヴァプールに残された試合は残り3試合。一致団結して残り試合に臨みたいところだが、ウェストハム戦後にクロップ監督が「すでにロッカールームで話を済ませた。私にとってはもう終わったこと」と語ったのに対し、サラーは「もし話せば、火がつくだろう」と話していたのは気になるところだ。