昨年度の道内のヒグマの駆除数が１４００頭あまりに達し、過去最多を更新したことが環境省のまとめで分かりました。
駆除数は都道府県知事と環境大臣の許可を得て捕獲した頭数で、４月下旬に公表されました。それによると、道内の昨年度のヒグマの駆除数は１４２２頭（速報値）でした。環境省野生生物課は道内では秋に実るドングリが不作で、えさ不足のため人里に出没するクマが多く、捕獲が増えたと分析しています。
知床財団の山中正実特別研究員は獲りすぎを心配する必要はないとした上で、「電気柵の設置などの防除策を進めながら人里周辺で銃による捕殺を増やさないと警戒心を持つクマも増えず問題は解決しない」と指摘しています。
