テニスのマドリード・オープンで、元世界ランク1位のラファエル・ナダル(スペイン)に対するおねだり行為が波紋を広げている。
今季限りでの引退を示唆しているナダルは3回戦でペドロ・カチン(アルゼンチン)に勝利した。この後、カチンが「夢のような話なんだけど、シャツをもらえたりしないか」とおねだり。ナダルはベンチでシャツを取り、カチンにプレゼントした。
サッカーではよく見られる光景。しかし、テニス界ではなじみがないからか、さまざまな意見が出た。
英国人テニス解説者のデビッド・ロー氏はX(旧ツイッター)に「申し訳ないが、ペドロ、ネットで相手のシャツを要求するのダメだ」と否定的意見を述べた。また、英国メディア「デーリー・エクスプレス」によると、4回戦でナダルに勝利したイジー・レヘツカ(チェコ)も、「コートに出て勝ちに行くのに、彼を追いかけたり、彼に何かをお願いしたりするのは、私にとっては難しいこと。もし誰かが試合をしていて、その相手に何かをくれと頼むことを考えているなら、私は『なんでそこにいるのですか?』と思う。私の意見では、それはちょっと奇妙だ」と人それぞれだと前置きしながら、否定的な意見を示した。
今後も同様の議論が出てきそうだ。