あなたの枕、何年使っていますか? 枕は消耗品。毎日使うものだから、頭の重さや汗で素材も劣化していきます。睡眠の質を上げるためにも、枕の寿命・枕の選び方をnishikawaのスリープマスターに教えてもらいました。
教えてくれたのは
nishikawaのスリープマスター 森 優奈さん
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「枕の替えどき」チェックリスト
何個当てはまりますか?
1. 高さが合わなくなってきたと感じる
少しずつ中身の詰め物がへたって、高さが低くなっている可能性があります。
2. 枕のにおいが気になる
洗える素材なら洗濯を。それでも気になる場合は替えどきです。
3. 最近、頭痛や肩こり、腰痛がひどい
自分に合っていない枕を使い続けると、体調不調の原因になる可能性もあります。
4. 枕を購入後、体型や姿勢が変化した
枕の最適な高さは、人それぞれの体型などによって異なります。急激な体型変化があった場合は、枕も見直しが必要です。
1つでも当てはまったら、枕の替えどき!
「枕の寿命」は平均2~3年!
人の頭の重さは、全体重の約8%を占めるといわれています。その重さを、枕は毎晩支えているわけです。少しずつ中身がへたって高さが低くなったり、固くなったりします。ですから、枕の寿命は意外と短いんです。枕の耐用年数は素材によって異なります
【素材別・ 枕の耐用年数 】
わた・フェザー(羽根)・ウレタンフォーム(低反発枕など)……2〜3年
パイプ素材……3〜5年
そばがら……1〜2年
備長炭パイプ
>>枕選びのポイントは、高さ・硬さ…あと2つは?
枕選びは4つのポイントを押さえる!
枕が体に合っていないと、頭痛や肩こり、いびきの原因になったり、首のシワにも影響を及ぼします。
- 高さ
枕の高さは人それぞれ違います。低すぎるとあごが上がってしまったり、高すぎて首が詰まってしまうことも。枕の理想的な高さは、立ったままの自然な姿勢を
横になったときにそのままキープできるもの。
提供/nishikawa
あお向け寝と横向き寝でも高さが異なります。横向き寝では、肩幅に対応する枕の高さが必要です。あお向け寝と横向き寝の両方に対応できる、まんなかが低く両サイドが高めになった立体的な枕がベスト。
- 硬さ
柔らかすぎると頭部が深く沈み、不安定になったり、接触面が大きくなるため熱がこもりやすく、寝ぐるしくなりがち。逆に、固すぎると接触面が少なく、限られた場所のみで支えるので、しびれが出ることも。
- 大きさ
枕には寝返りを自由に打てる横幅が必要です。横向きになっても頭が落ちず、肩先までカバーできる「頭が3つ入る大きさ」が理想的。横幅50cm以上、奥行き35cm以上が目安となります。
- 素材
熱がこもらず、汗を吸収・発散させる通気性のよい素材が最適です。汗をたくさんかく方は、洗濯できる素材を選ぶと衛生的。
横向き寝をしないという方も、就寝中はひと晩で平均20~30回ほど寝返りを打ちます。長時間同じ姿勢を続けると血流が悪くなり、場合によってはしびれや痛みが生じることがあるからです。寝返りをスムーズに打てるようにすることで、質の高い睡眠をとる手助けになります。
目覚めたときに首や肩がこっていたら、枕が合っていないのかもしれません。適切な時期に新しい枕に替えましょう。