旧そごう柏店解体前イベントに応募多数

旧そごう柏店解体前イベントに応募多数

 解体される旧そごう柏店で開催予定のイベントに定員を大きく上回る応募が寄せられています。

 イベント「プレイバック柏そして、新しい物語へ…」は、千葉県柏市が市制施行70周年の記念事業として5月18日から20日までの3日間、開催します。

 旧そごう柏店本館の目玉スポットだった14階の展望レストランから景色を眺めることができるほか、柏駅周辺を撮影した昔の写真の展示や、本格的な屋台の出店なども予定されています。

 そごう柏店は1973年、柏駅東口前に開店し、柏市とともに発展してきました。

 ただ、郊外に進出したショッピングモールに客を奪われ、インターネットで買い物する人も増えた影響で、閉店直前の2015年度の売上は、ピーク時の5分の1の約115億円まで落ち込み、2016年9月に閉店しました。

 駅前の一等地は、跡地利用が決まらず、長らくそのままになっていましたが、市は2024年2月、旧そごう柏店跡地を約86億円で取得する方針を示し、建物の解体が6月から始まる予定です。

 跡地は、駅前の老朽化している商業施設の建て替えを推進するための用地として活用することも想定し、柏駅前の地域活性化を図りたいとしています。

 今回のイベントは、旧そごう柏店の中に入れる「ラストチャンス」とあって、定員3600人に対し、市内外から1万1000人以上の応募が寄せられているということです。

柏市の担当者はー
「柏駅前のシンボリックな建物であった柏そごうに、初めて閉店以来入る機会。当時を思い出したり、柏駅前の未来に思いを馳せたり、いろいろな思いを寄せる機会になれば思う」

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