新緑の中 稚児愛らしく 春の藤原まつり開幕・平泉

本堂から金色堂まで続く参道で行われた稚児行列=1日、平泉町・中尊寺

 春の藤原まつり(平泉観光協会主催)は1日、平泉町内で開幕し、法要や稚児行列、郷土芸能などが行われた。5日までの期間中は、最大の呼び物となる3日の「源義経公東下り行列」をはじめ、5日の弁慶力餅競技大会や重要無形民俗文化財「延年の舞」など多彩なイベントが催される。

 初日は争いのない平和な世界を希求し、みちのくに華麗な黄金文化を花開かせた奥州藤原氏の遺徳をしのぶ法要が中尊寺と毛越寺で営まれた。中尊寺の藤原四代公追善法要には、奥山元照貫首をはじめとする一山の僧侶やまつり関係者ら約50人が参列し、まつりの成功と期間中の無事故を祈願した。

 法楽として行われた稚児行列には、町内を中心に仙台市や神奈川県からも就学前の子ども46人が参加。狩衣(かりぎぬ)・直垂(ひたたれ)に男児は烏帽子(えぼし)、女児は宝冠をかぶり、新緑に彩られた本堂から金色堂までの参道300メートルを練り歩いた。

© 岩手日日新聞社