岡山放送、ちゅうぎんグループのユニバーサルCMを制作 / Screens

岡山放送株式会社(本社:岡山市北区下石井2丁目10-12、以下、OHK)は、ちゅうぎんフィナンシャルグループ(岡山市北区丸の内一丁目15番20号、以下ちゅうぎんFG)とともに、ちゅうぎんグループのCMに手話・字幕を付与し、誰もが情報を受け取れるユニバーサルCMを制作。障がいの有無や年齢などに関わらず情報を取得できるアクセシビリティ向上への取り組みの一環として、2社が協力して行ったものとなる。

OHKは2022年、スマートフォンでQRコード※を読み取ると、手話・字幕・音声での案内が動画表示されるユニバーサル対応システム「シュワQ」を企画開発し、これまで施設や観光案内、企業やサービスの紹介などの動画を制作し、さまざまな分野で情報保障に貢献している。また、2023年よりちゅうぎんグループの㈱せとのわと連携協力し、岡山県内の企業や団体へ、シュワQを通じてアクセシビリティの概念を広めようと広く呼びかけている。

4月1日より、障害者差別解消法により事業者による合理的配慮の提供が義務化されることに合わせ、ちゅうぎんFGとOHKは、OHKが持つシュワQのノウハウや制作技術を活用し、中国銀行の既存CM(ちゅうぎんアプリ・15秒)に手話・字幕を付与し、誰もが情報を受け取れるユニバーサルCMとして発展させた。障がいのある方とのコミュニケーションや情報伝達における課題を解決したい考えとのこと。

ちゅうぎんアプリ(ユニバーサルCM版)

CM制作にあたって、ちゅうぎんFG、(株)せとのわ、OHK、ろう者で事前に協議を重ね、短い秒数でもろう者に伝わる的確な手話表現を追求。制作に携わったろう者は「手話がついたことでCMの内容が分かり、自分もこのアプリを使ってみたいと思った。企業が音声情報だけでなく、率先して手話での情報発信など視覚的なコミュニケーションに取り組んでくれるとうれしい」と今後に期待を寄せた。

このCMは、現在岡山県内44店舗、広島県内5店舗の中国銀行ロビーに設置されている店頭デジタルサイネージで放映されている。OHKは、今後も地域社会における情報弱者の課題に向き合い、当事者とともに取り組みを推進するとともに、「情報から誰一人取り残されない社会」の実現を目指し、さまざまな活動をより一層推進していく方針だ。

© 株式会社TVer