屈辱の「採点なし」…CLで全失点に絡んだDFキム・ミンジェ、スペインメディアによる“0点”評価に韓国メディアは「完全に無視された」

現地時間4月30日に実施されたチャンピオンズリーグ準決勝の第1レグで、バイエルンはホームでレアル・マドリーと対戦。試合は2-2の引き分けに終わった。

この一戦に、バイエルンの韓国代表DFキム・ミンジェは、怪我のマタイス・デ・リフトに代わりCBでスタメン出場。しかし24分、ポジショニングのミスでヴィニシウス・ジュニオールに背後を取られ、トニ・クロースのスルーパスから先制点を奪われると、2-1とリードして迎えた83分には、自陣エリア内でロドリゴを倒してしまい、PKを献上。これをヴィニシウスに決められ、同点とされた。

当然のことながら、2失点に絡んだキム・ミンジェのプレーは各国で酷評された。

英国メディア『90Min』は、10点満点の評価でチーム最低の4点を付け、昨季までプレーしていたイタリアでも、『Sport Mediaset』と『Gazztta dello Sport』紙が4点、『calciomercato.com』と『TUTTOmercatoWEB』が4.5点と、ほとんどのメディアが低評価。「ナポリで称賛された選手の酷い複製」とこき下ろしている。

また、ドイツの『Bild』はキム・ミンジェに6点を与えた。通常は1~5点で評価され、数字が低いほど良いとされるが、6点は異例の酷評だ。同メディアはこの最悪の評価とともに「災い」というフレーズを挿入するなど、失望感を隠さなかった。
そんな中、対戦国であるスペインメディア『AS』の評価は、キム・ミンジェにとって、もっとも屈辱的なものだった。

同メディアは1~3個のスペードのマークの数で選手を評価する。多いほど良いとされるが、両チーム合わせた22人の先発メンバーの中で唯一、キム・ミンジェだけ名前の横にひとつもそのマークが付いていなかったのだ。

これについて韓国の『SPOTV NEWS』は、「完全に無視されたキム・ミンジェ…残酷なスペインメディア、先発22人のうち唯一“0点”の屈辱」とタイトルを打ち、以下のように綴っている。

「キム・ミンジェは無視された。『アス』は両チームの出場選手に評価を付けたが、キム・ミンジェだけ唯一評価しなかった。終盤に交代で出場し、プレー時間が短かった選手たちには“SC”と採点不可能であることを示す表示があるだけに、キム・ミンジェの評価は“0点”だったと判断していいだろう」

構成●THE DIGEST編集部

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