奈良市にある日本庭園・吉城園では、この時期ならではのあるものが見られます。
木に産みつけられている白い泡状のもの。モリアオガエルの卵です。
モリアオガエルは、普段は森の中で生活していますが、この時期には水面近くの木や岩に卵を産みます。そして孵化したオタマジャクシは泡から水面に落ち、池の中で成長します。
モリアオガエルは、奈良県版レッドデータブックで絶滅寸前種に指定されている珍しいカエルで、吉城園では4日前にことし初めて卵が確認され、現在は3つ見ることができます。
訪れた人は―
「(カエルの卵が)水田にあるゼリー状のイメージだったので、木の上の卵があるという認識があまりなかったので、見ることができてよかったなと思います。」
吉城園 下久保建次さん
「これから1カ月ぐらいの間に、10個以上は産みつけるんじゃないかと思います。モリアオガエルを確認に来ていただけたらと思います。」
モリアオガエルの産卵シーズンは、5月末ごろまでだということです。