韓国から賞金ランク1位の“刺客” 日本ツアー初参戦21歳が2打差2位

1Wの平均飛距離は240ydほどだが、精度に自信アリ(撮影/中野義昌)

◇国内女子メジャー◇ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ 初日(2日)◇茨城ゴルフ倶楽部 東コース◇6665yd(パー72)◇曇りのち晴れ(観衆6954人)

最終9番(パー5)は70ydほどのウェッジショットを左2mにピタリと絡め、2連続バーディ締め。イ・イェウォン(韓国)は「練習量も多いクラブ。ウェッジを持った時は自信があります」と涼しい顔でほほ笑んだ。3アンダー「69」で首位と2打差2位発進。昨季、韓国女子ツアーで3勝を挙げて賞金ランキング1位に輝いた21歳が実力の一端を示した。

アマチュア時代には日本でプレーした経験があり、昨冬にはプライベートの旅行で来日もしているが、前年度最終の世界ランキング50位までの資格で日本ツアー初参戦。「自分の実力を見てみたかったし、いろんな人から日本ツアーが『いいよ』と聞いていたので、今回挑戦してみました」と理由を語る。

日本のメジャーセッティングのタフさに驚き、フェアウェイキープができなければチャンスメークもままならないと話す一方で「ドライバーショットの精度には自信があります」とサラリ。実際、フェアウェイを外したのは3ホールだけだった。

韓国ツアー4勝で世界ランキングは35位(撮影/中野義昌)

韓国では今季も3月に優勝を飾っており、現在の世界ランクは35位。7月「アムンディ エビアン選手権」でメジャー初出場も予定している。

同じ東コースで行われた2015年大会では、チョン・インジ(韓国)が日本ツアー初出場で頂点に立った。「それは知りませんでした」と笑い、「いいパフォーマンスを皆さんに見ていただきたいですし、最後までベストを尽くすことはお約束します」。謙虚な意気込みとは裏腹に、勝ち切ってしまいそうな雰囲気も存分に漂わせている。(茨城県つくばみらい市/亀山泰宏)

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