中国外交部、米国務長官の「WHO総会への台湾参加奨励」に断固反対

中国外交部、米国務長官の「WHO総会への台湾参加奨励」に断固反対

中国外交部。(資料写真、北京=新華社記者/李賀)

 【新華社北京5月2日】中国外交部の報道官は2日、ブリンケン米国務長官が1日に中国台湾地区の世界保健機関(WHO)総会へのオブザーバー参加をWHOに強く奨励する声明を発表したとの質問に対し「声明は『一つの中国』原則と中米間の三つの共同コミュニケに著しく違反しており、中国は強い不満と断固とした反対を表明する」とし、次のように述べた。

 世界に中国は一つしかなく、台湾は中国領土の不可分の一部である。台湾地区の国際機関への参加はWHOでの活動も含め、中国の立場は一貫し、明確であり、「一つの中国」原則に基づき処理されなければならない。これは国連総会第2758号決議とWHO総会25.1号決議で確認された根本原則でもある。民進党当局が「台湾独立」の分裂的立場に固執したことが、台湾地区がWHO総会に参加する政治的基盤の喪失を招いた。米国の関連声明は人々を惑わし、実質的に「台湾独立」分離活動を容認し、支持している。

 台湾問題は中国の核心的利益の核心であり、中米関係が越えてはならない最初のレッドラインでもある。われわれは改めて米国に対し、「一つの中国」原則と中米間の三つの共同コミュニケを厳守し、国際法と国際関係の基本準則を順守し、米国指導者による「台湾独立」不支持、「二つの中国」「一つの中国、一つの台湾」不支持などの約束を実行に移し、WHO総会を借りて台湾問題をあおり立てるのをやめ、「台湾独立」分裂勢力に誤ったシグナルを送らないよう促す。

 「一つの中国」原則は国際社会の普遍的な支持を得ている。人心の向かうところ、大勢の赴くところであり、否定は許されず、阻止もできない。いかなる「台湾カード」、いかなる「台湾をもって中国を制する」たくらみも、必ず国際社会の断固とした反対に遭い、失敗に終わる運命にある。

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