タカナベカイドウ、新種と確認 今夏専門誌発表へ

淡いピンクのかわいらしい花を咲かせるタカナベカイドウ(高鍋町提供)

 高鍋町周辺で育つ固有花木とされ同町のシンボルツリーにもなっているタカナベカイドウが、今夏にも植物専門誌に新種として発表される見通しとなった。宮崎植物研究会顧問の南谷忠志さん(83)=宮崎市=らによる研究で葉や花の大きさや形といった特徴を調べた結果、他の近縁種との違いが明確で新種と確認された。学名も付き国際的にも新種として認知されるようになるという。
 タカナベカイドウはバラ科リンゴ属。3月中旬から下旬に淡いピンクの花を咲かせる。同町の湿地などに自生した株から、町内の民家などで庭木として保存されている。1985(昭和60)年に当時高鍋高教諭だった南谷さんが、同町固有の樹木である可能性が高いと指摘。タカナベカイドウという名前が付いた。

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