【ASEAN】タイとブルネイ、ミャンマー問題「対話を」[政治]

タイとブルネイは4月29日発表した共同声明に、事実上の内戦状態に陥ったミャンマー国内の各勢力に対話を求める内容を盛り込んだ。同日までの2日間、ブルネイのボルキア国王がタイを公式訪問していた。

ミャンマー問題の全ての当事者に対し、「建設的な対話による平和的な問題解決を求める」と呼びかけた。両国首脳は、平和で安定的かつ統一されたミャンマーを実現するため、同国(内の各勢力)が主導して解決していくべきだと訴えた。

タイ政府は、ミャンマーでの紛争の自国への波及を避けるため、暴力停止の呼びかけやミャンマー側への人道支援物資の提供、臨時避難民キャンプの設置を進めている。共同声明には、タイによる人道支援拡大を「(東南アジア諸国連合=ASEAN=がまとめた暴力の停止などの)『5項目合意』に沿ったもの」としてブルネイが歓迎するとの文言を盛り込んだ。

タイ国境近くのミャンマー東部では4月下旬、国軍と抵抗勢力との戦闘が激化して緊張が高まった。タイのプロミン首相付秘書官長は22日、「内政に干渉せずあらゆる手段を試みる」と話していた。

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