【台湾】鴻海、独車部品ZF傘下の株50%取得を完了[車両]

EMS(電子機器の受託製造サービス)世界最大手の台湾・鴻海精密工業は1日、ドイツ自動車部品大手ZFフリードリヒスハーフェンの子会社の株式50%の取得を完了したと発表した。同子会社は鴻海とZFの折半出資による合弁会社となり、新社名で再出発する。

株式を取得したのはZF傘下で乗用車の車軸システムの製造と組み立てを手がけるZFシャシーモジュールで、同社は名称を新たに「ZFフォックスコンシャシーモジュール」に変更。企業価値は約10億ユーロ(約1,674億円)に上る。

鴻海によると、今回の戦略提携はZFにとって収益源や新規顧客の拡大につながるだけでなく、車軸システム市場以外での多くの商機が見込め、鴻海にとっては自動車分野での新たな展開が期待できる。劉揚偉董事長は、「われわれのグローバルネットワークとサプライチェーン(供給網)管理能力は双方の長期的な発展戦略を後押しするだろう。ZFと共により広範な交通・モビリティー分野で多くの提携機会を模索したい」と述べた。

鴻海とZFは、2023年7月に乗用車のシャシー分野でパートナーシップ関係を構築すると発表した。

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