【カープ】「勝手に使われて、折られた」悲劇のバットの持ち主は?

マツダスタジアム

 「うわ、俺のや」。4月10日の阪神戦(甲子園)を観戦していた床田は頭を抱えた。二回のアドゥワの打席。内野安打となったが、チェンジアップにバットを折られた場面だ。

 折れたのは床田所有のバット。投手陣の中でも特に打撃へのこだわりが強く、巨人の坂本モデルを愛用している。加えて、振りやすさを確認するため、今季から1本だけ20グラム軽くしていたものだった。「勝手に使われて、折られた」。ただ、同16日のDeNA戦(マツダ)では通常の重さのバットで適時打を放ち「あのおかげです」と笑う。

 「唯一の楽しみ」というフリー打撃では柵越えを連発する。今季の打撃目標は「最低でも1本塁打」と宣言する二刀流の打席から目が離せない。

© 株式会社中国新聞社