大谷翔平「ハワイ新居」は西武の土地だった!26億円超で購入 面積4500平方メートル

新たな役割が期待されている大谷翔平

ドジャース・大谷翔平投手(29)がハワイ島に購入した新拠点を西武関係者が注視している。オフに過ごす別荘を建築予定の「マウナケア・リゾート」は近隣に西武ホールディングス(HD)傘下の西武・プリンスホテルズワールドワイドが開発、運営する2つのリゾートホテルやゴルフ場などのレジャー施設が存在。大谷が購入した土地も実は西武が十数年前に手放したもので、思わぬビッグネームの不動産購入で「マウナケアの無形価値が高まるのでは」と大きな期待を集めている。

大谷が購入したのはハワイ島北西部にある高級リゾート地「マウナケア・リゾート」で開発中の不動産。14区画あるうちの1区画で、面積は約4500平方メートル。価格は1700万ドル(約26億3500万円)以上とされている。この土地にトレーニング施設を備えた家を建て、シーズンオフの拠点にする予定だという。

また、大谷はこのリゾート地開発を手掛ける不動産会社の宣伝動画にも登場。「僕はハワイが大好きです」「僕はこのマウナケアリゾートのハプナエステートでパラダイスを見つけました」などとナレーションをつけ、宣伝にもひと役買っている。

先月に大谷のハワイでの“新居”が明らかになって以降、西武球団と親会社である西武HDの関係者の間ではこの話題で持ち切りとなり「大谷選手が買った土地はどこなんだ」とグループ内で情報共有が行われてきたという。

というのも、そもそもこの土地は西武グループが前身のコクド時代に買収して開発。現在は西武HD傘下の西武・プリンスホテルズワールドワイドが運営する「ザ・ウェスティン・ハプナビーチリゾート」「マウナケア・ビーチ・ホテル」やゴルフ場を所有している場所だからだ。

関係者によれば「ハワイ島西側の玄関口であるコナ空港から、(2つの)ホテルに行く途中のアプローチの部分が今回の分譲地となります。もともとは当社の土地だった場所を十数年前にアメリカの不動産ブローカーに売却し、開発をした業者が今回売りに出しているというタイミング」という。

米本土の富裕層をターゲットとする「マウナケア・ビーチ・ホテル」は来年の開業60周年に向け、先月から総工費1億8000万ドル(約279億円)をかけた大規模改装工事を始めたばかり。また「ハプナビーチ」は西武ライオンズが優勝した年に選手、スタッフとその家族が優勝旅行で宿泊するホテルとしても使われる。

大谷によるマウナケアの不動産購入、別荘建築報道による効果については「こちらからあえて宣伝するようなことはないですけれど、マウナケアの地名が報道などによって広く知られていくことで無形の価値は出てくると思います」(西武HD関係者)と期待を寄せている。

かつて在籍した日本ハム時代には“敵”として戦った大谷は海を渡り、今や世界最高峰のMLBでも唯一無二のプレーヤーに上り詰めた。すっかり縁遠い存在となったものの、思わぬ形で西武に“大谷効果”が及ぼうとしている。

© 株式会社東京スポーツ新聞社