ニューヨーク・タイムズに佐々木麟太郎特集 米国で高い注目度

佐々木麟太郎の特集記事を掲載した米ニューヨーク・タイムズの専用サイト

 米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は、花巻東高で通算140本塁打をマークし、名門スタンフォード大へ進学した佐々木麟太郎の特集記事をスポーツ専門サイトに掲載した。チームに合流した佐々木は実戦形式の練習で早速特大アーチを放つなど期待に違わぬ実力を示しており、米国での注目度も急上昇中。昨年の特集記事「2023年に行くべき52カ所」が盛岡市など本県に多くの外国人観光客を呼び込んだ米屈指の有力紙NYTが大きく特集したことで、「Rintaro」の名がますます世界にとどろきそうだ。

 特集記事は「19歳のスタンフォードの天才選手が日本からメジャーへ新たな道を切り開く」と題し、1日(日本時間2日)付掲載。既に打ち解けたチームメートから大きな声援を浴びながら放った特大アーチの打撃音や飛距離のすさまじさ、度肝を抜かれる周囲の様子などをリアルに伝えている。

 佐々木について「日本では全国的な有名人」とした上で、「ドジャースの大谷翔平やブルージェイズの菊池雄星を輩出した花巻東高の出身で、佐々木の父が自ら彼らを指導した」などと紹介。

 「佐々木は多くの球団が期待した日本のドラフトに登録せず、自ら米国の大学野球でプレーする道を切り開いた」と渡米の経緯を示し、「もし彼が今後大リーグのドラフトのトップ候補になれば、旧来のシステムをひっくり返した選手とみなされるだろう」と、米大学野球が日本からメジャーを目指す若き有力選手の大きな選択肢となる将来を予想している。

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