EXCLUSIVE-スイスUBS、資産運用業務見直しでコスト削減検討=関係筋

Stefania Spezzati Oliver Hirt

[ロンドン/チューリヒ 2日 ロイター] - スイス金融大手UBSは、収益が圧迫されている資産運用部門の選択肢を模索する中、数億ドルのコスト削減計画を検討している。事情に詳しい複数の関係者がロイターに明らかにした。

業務見直しの最初の焦点はコスト削減で、クレディ・スイスと統合されたスイス拠点のバックオフィスの従業員削減を含め、少なくとも3億ドルのコスト削減を目指しているという。

資産運用部門の一部を、より規模が大きいウェルス・マネジメント部門に統合すべきかどうかも検討しているという。

UBSはコメントを控えた。

UBSは昨年、国が後押しする形でクレディ・スイスを買収して以降、業務統合を進めてきた。

UBSの資産運用部門は2023年の総収入に占める割合が7%未満で、半分以上を占めるウェルス・マネジメント部門に比べ、ごくわずかにとどまる。

資産運用部門の23年実質営業利益(税引き前)は前年比5%減少。営業費用は前年比35%増の21億ドルだった。

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