連休で動物園が人だらけ、餌を与えられすぎて吐く動物も―中国

3日、新浪新聞はメーデー連休でにぎわう中国の動物園で来場客が与える餌を動物が食べすぎて吐き戻す状況が発生していると報じた。

2024年5月3日、新浪新聞はメーデー連休でにぎわう中国の動物園で来場客が与える餌を動物が食べすぎて吐き戻す状況が発生していると報じた。

記事は、1〜5日のメーデー連休中、中国にある複数の野生動物園では多くの市民が訪れ、動物が見えなくなるほどの盛況ぶりになっていると紹介。特に敷地が広く、野生に近い生態が観察できる動物園が若者を中心に大人気になっていると伝えた。

市の中心から離れた場所にあるため、従来は「放し飼いの羊や鹿の方が来場客より多かった」という北京市大興区にある北京野生動物園では、人気の猛獣エリアで3時間待ちの長蛇の列ができるようになったとし、「夏休みのユニバーサルスタジオでできる列よりも長い」と評している。

また、あまりの人だかりに来場者が動物をなかなか見られないという状況のほかに、来場者による餌やりで動物が体調を崩すケースもあると指摘。同園内の一部エリアではすでに来場者による餌やりを一時的に禁止し、飼育員が餌やりを遮る様子が見られるようになったと紹介したほか、ネット上では動物園で餌をやる来場者があまりにも多いため、動物が吐き戻す光景も見られたという書き込みも見られたことを伝えた。

この件について、中国のネットユーザーは「動物より人間の方が圧倒的に多くなってしまった」「天津の動物園では来場者がジャイアントパンダにリンゴやビスケットを投げ入れるばかりか、しばらく動かないパンダに石を投げ当てるやつまでいた」「多くの人出が予測できるメーデー連休に餌やりをさせていた時点で問題だ」「動物園では(理性のない)野生の人間も観察できるんだな」「この期間は動物のストレスもハンパなさそう」といった感想を残している。(翻訳・編集/川尻)

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