韓国アイドルの衣装で中韓がまた舌戦

2日、中国のSNSで、K-POPアイドルIVEの新曲MVへの中国からの批判に対し、韓国の大学教授が中国人を「逆批判」したことが紹介され、新たな議論を呼んでいる。資料写真。

2024年5月2日、中国のSNS・微博(ウェイボー)で、K-POPアイドルIVEの新曲MVについて中国のネットユーザーから「中国文化を盗んだ」との批判が出ており、これに対して韓国の大学教授が中国人を「逆批判」したことが紹介され、新たな議論を呼んでいる。

事の発端はIVEの新曲「HEYA」のMVで、メンバーが韓国伝統衣装のチョゴリをイメージした服に韓国伝統の装飾品ノリゲを身に着けており、メンバーがMVについて「韓国風のMVを撮影し、韓国風の衣装を用意する過程が楽しかった」といった趣旨の発言をしたことだ。これに対して中国のネットユーザーは衣装が漢服や中国結びから着想したものであり、「中国文化を勝手に韓国文化にしている」という過激な批判が寄せられる事態となった。

ウェイボーの韓国エンタメ情報アカウント「看韓影」は2日、中国からの反発に対して、かねてより中韓間の文化論争で意見を出してきた韓国誠信女子大のソ・ギョンドク教授が「彼ら(中国のネットユーザー)はキムチや韓服、参鶏湯、プチェチュム(扇の舞)など韓国を代表する文化を『自分のもの』と認識してきた挙げ句、今やK-POPアイドルのビデオのシーンに対してすら野蛮で道理もわきまえずに中国文化扱いしている」と批判したことを紹介した。

ソ教授はまた「特に、韓国文化が全世界で注目されていることについて、中国のネットユーザーの自己卑下はますます深まっており、ゆがんだ中華思想から抜け出すことができないでいる状況は実に残念だ」とも評している。

ソ教授の「逆批判」に対し、中国のネットユーザーからは「この人は中韓の文化論争になると必ず出てくるが、それで飯を食ってるようなもの」「かの国は、教授ですらこの程度の教養なのか」「視野も国土同様に狭いな」「井の中の蛙っぷりは笑止千万だ」など、過激なものを含めてソ教授や韓国の文化に対する批判が続々と寄せられている。(翻訳・編集/川尻)

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