北条早雲から氏直まで「小田原北條五代祭り」に30万人 市川新之助さん・ぼたんさんら豪華ゲストがパレード

「第60回小田原北條五代祭り」のゲストとして声援に応える市川新之助さん(左)と姉のぼたんさん=3日、小田原市内

 小田原城を拠点に5代、約100年にわたり関東一円を支配した戦国大名・後北条氏をしのぶ「第60回小田原北條五代祭り」が3日、小田原城址公園(小田原市城内)を中心に開かれ、歌舞伎俳優の市川新之助さんらが武将などに扮(ふん)して街中を練り歩いた。市観光協会の主催。

 武者行列は小田原駅周辺など約2.1キロのコースで、市内の学校の吹奏楽部などで構成する吹奏楽隊や音楽隊が先導。総勢1700人がパレードし、過去最多となる約30万人(主催者発表)が沿道などから声援を送り、華やかな戦国絵巻を楽しんだ。

 60回を飾るゲストとして、歌舞伎演目「外郎売(ういろううり)」の縁から、初代北条早雲の少年時代・伊勢新九郎役に市川新之助さん、新九郎の姉・北川殿役として舞踊家の市川ぼたんさんが出演。新之助さんが「小田原は自然が豊かで歴史のある好きな街。多くの方々と触れ合っていきたい」とあいさつすると、観客から大きな拍手と歓声が上がった。

 パレードでは早雲役・合田雅吏さん、四代氏政役・高嶋政伸さん、五代氏直役・柳沢慎吾さんら俳優陣も華を添え、馬上から声援に応えていた。

© 株式会社神奈川新聞社