メーデー連休、中国吉林省の長白山に大勢の観光客 エコツーリズム楽しむ

メーデー連休、中国吉林省の長白山に大勢の観光客 エコツーリズム楽しむ

1日、観光客でにぎわう吉林省の長白山。(長春=新華社配信)

 【新華社長春5月3日】今年3月に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「世界ジオパーク」に認定された中国吉林省の長白山は、豊かな自然景観と独特な生態系を目当てに大勢の観光客が訪れている。労働節(メーデー)連休(1~5日)初日は前年同期比約4.3倍の1万7100人が訪れ、過去最高を更新した。

 長白山北観光地ツーリストセンターでは観光客を乗せた大型バスがひっきりなしに出入りしている。山道に沿って走るバスの車窓から見える景色は緯度によって表情を変え、山の麓では色とりどりの花や緑豊かな春の風景が広がり、山の上では雪が解けずに残っている。山頂にあるカルデラ湖「天池」や温泉、滝、森林など各スポットには、大勢の観光客が写真撮影のために列をなしている。

メーデー連休、中国吉林省の長白山に大勢の観光客 エコツーリズム楽しむ

1日、吉林省の長白山を訪れる観光客。(長春=新華社配信)

 広東省からやって来た観光客の陳冬(ちん・とう)さんは長白山について「まるで仙境のよう。これから2日間、地元のカメラマンと一緒にコウライアイサを撮影しに行くのでとても楽しみ」と興奮したように語った。

 同省ではここ数年、生態系の包括的な保護修復プロジェクトに力を注いできた。長白山保護開発区管理委員会はエコツーリズムの発展と同時に生態系保護を強化し、「林長制」や「河長制」「湖長制」などの管理責任者制度を総合的に推進するとともに、「反密猟」やマツ科のチョウセンゴヨウの原生林保護に関する特別行動を実施している。

 長白山の観光商品もますます豊富になり、新たな業態やシーンの出現によって文化観光消費の魅力が総合的に高まった。

 国際的なスキーリゾートや、朝鮮族民俗村、特色ある木の小屋などにより、地元の観光業は四季を通じて大いににぎわいを見せている。天池や温泉、「囲炉煮茶(七輪を囲んでお茶を楽しむこと)」、キャンプ、低空遊覧飛行、森林散策など、自然・人文景観と現代のトレンドを融合したアクティビティーが若い世代の心をつかんでいる。(記者/邵美琦、金津秀)

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