気分転換に“庭ソロキャン”【Re:あわキャン】

設置したテント。ガイロープを張ってないのでピシッとはなっていません。次回からキャンプの様子の写真を多く入れるつもりです

 読者の皆さま、あわキャンが休載して半年以上...お久しぶりです。“くすぶりキャンパー”は本業のマラソンに力を入れすぎ、燃え尽き症候群を発症中。思いはあるが、実行に移せない―。休日のたびに葛藤と闘っています。「早くキャンプに行けよ!」。友人の読者から、おしかりを何度か受けました。そんなとき、1人の男が声を掛けてくれました。「時々、キャンプに行っきょんよ。あわキャン書かせてもらってもいい?」。待っていましたと言わんばかりに「是非! 是非! ほな、“リアルキャンパー”で5月からいきましょう」。では、バトンタッ~チ!

 バトンタッチした“リアルキャンパー”です。私の記事では、キャンプの自由さや奥深さを伝えられたらいいな、と。手始めに今回のテーマは“庭ソロキャン”です。

 キャンプやってみたい! アニメや漫画の「ゆるキャン△」にハマった娘にせがまれ、2人で行き始めたのがきっかけでした。それから5年。子どもの成長は早いもので、高校生になった娘は勉強やら部活やらで週末は大忙し。なかなか予定が合わなくなり、単独で楽しむ「ソロキャンプ」にスタイルが変わりました。

 キャンプと聞くと、たき火を囲んでみんなとワイワイガヤガヤするシーンを思い浮かべる人は少なくないでしょう。でも、私が感じる魅力は非日常。ワイワイガヤガヤしているのは職場で十分です。自然の中でたき火をしながら本を読むのもよし、何も考えずに夜空を眺めるのもよし。それができるのがソロです。自然に囲まれた中で一人を堪能できるのは、ある意味“贅(ぜい)を尽くした時間”かな...。

 とはいえ、なかなかキャンプ場まで行く機会と時間がないのも事実。そんな時は自宅の庭で“庭キャン”です。お風呂やトイレの心配もなし! テントを張るという行為だけで、既にキャンパーです。

 ユーチューブのキャンプ動画では、簡単にテント設営する場面をよく目にしますが、案外難しい。私の場合、キャンプ場に到着後は何を置いても最初にテントを張るようにしています。まず寝床を確保し、安心感を得るためです。ご飯やたき火は二の次! ソロキャンを始めたばかりの頃、先にたき火台や椅子などを準備し、テント設営が遅れました。冬場で日没が思いのほか早く、暗くて適当にテントを張ったため、隙間風が入り寒く、ほとんど寝られなかった苦い経験があります。庭キャンは本番の予行演習と言えるでしょう。

 まず、景観や太陽の向きを考え、テントの入り口をどの方角にするのかを決めます。西日がずっと差してきたら全然落ち着きません。今回、使用するのは円錐型の「ティピーテント」です。中央のポール1本だけで立ち上げるのが一般的ですが、私のは2本で支えるタイプ。内部が広く使えて機能的です。

 テントを張るとき苦労した経験はないでしょうか? 私は付属のペグが固い地面に刺さらず曲がってしまったことがあります。付属品は、細く短いので風が強いと抜けてしまいます。

 付属品は卒業し、買い換えをおすすめします。さまざまな種類がありますが、鍛造・鋳造・チタンあたりを選びましょう。堅くて曲がりません。長さも30センチ位あれば十分だと思います。私は鍛造品を使っています。打ち込み角度は45度くらいが強度が出ます。あとは、自在ロープで引っ張りを調整すればピシッときれいに張れます。

 設営時間は約20分。テントができればテーブルや椅子などを設置し、”大人の秘密基地”の完成です。くすぶりキャンパーはテントをきれいに張れず、挫折したことが過去の記事で紹介されていました。気持ちは分かりますが、もっと粘って!

 自宅の庭にテントを張って一人で過ごすって...。ご近所さんから見れば、家族とけんかしているのか、父親は立ち入り禁止なのか、変な想像をかき立ててしまいかねませんが、そんなことないですよ。好きだから外で、一人でいるんです。キャンプ愛ということで。

 今回からタイトルは「Re:あわキャン」に変更。原則毎月1回、徳島新聞デジタル版で掲載していきます。くすぶりキャンパーも不定期に登場するかも。よろしくお願いしま~す。

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