バレーボール・Vリーグ1部の岡山シーガルズに所属する宮下遥(29)が、1日に開幕した黒鷲旗全日本選抜大会をもって現役を引退する。
宮下は2009年5月、黒鷲旗で当時中学生にしてデビュー。
同年11月にVリーグに初出場し、最年少出場記録を更新すると、翌10年には日本代表メンバーに初選出された。
卓越したトス技術に加え、長身を生かしたネット際の攻防や精度の高いサーブなどを武器に、長年にわたり日本代表として活躍。
16年にはリオデジャネイロ五輪にも出場した。15年前、14歳にして初のコートを踏んだ黒鷲旗。「いろいろな意味で圧倒される大会だった」と振り返る、バレーボール選手としての歩みがスタートした大会だ。
五輪出場やVリーグでのベスト6受賞など、積み上げた華々しい実績の原点がここにある。
「挑戦する姿を、長く応援してくださった皆さんにみせたい」。
目指すはチーム史上初の決勝進出。中学生でデビューした『天才セッター』が、最後のひのき舞台に立つ。
【第72回 黒鷲旗 全日本男女選抜バレーボール大会】
・グループ戦:5月1日~3日
・決勝トーナメント:5月4日(準々決勝)、5日(準決勝)、6日(決勝)