J1広島・新井直人が移籍後初の新潟戦で終始ブーイング浴びる スタンド内でトラブルも発生

広島のミヒャエル・スキッペ監督

明治安田J1リーグ第11節(3日)、広島はアウェーの新潟戦で1―1の引き分けに終わり、リーグ戦4試合連続ドローとなった。

広島は、前半33分に新潟DF早川史哉の退場により、数的有利となった中、後半25分にDF荒木隼人が待望の先制点を決める。しかし、勝ち点3獲得目前の後半アディショナルタイム、MF高木善朗に同点ゴールを決められてしまった。

ミヒャエル・スキッベ監督は「今日の結果は残念。ほとんど全員が守りに入り、しっかり守られて、崩すことができなかった」とコメントした。

この一戦において注目されたのは、シーズン開幕後に新潟から広島に電撃移籍したDF新井直人が、初の古巣戦を迎えたこと。移籍発表後には、一部新潟サポーターが暴走し、誹謗中傷問題に発展した。それだけに、試合開始前の選手紹介時には、大ブーイングが飛んだ。後半18分に投入されると、ボールを持つと、ブーイングがスタジアムに響いた。

そんな新井を巡ってトラブルも起きた。広島サポーターが「広島の男 新井直人 俺達と共に」という横断幕を掲出したが、どうやら掲出禁止エリアだった模様で、撤去を求める警備員と、もみ合いになる様子がSNS上に拡散している。また、複数の広島サポと新潟サポが、言い合いをしている様子もSNS上に見られる。

試合後、新井は遠目の位置からスタンドの新潟サポーターへあいさつするも、またもやブーイングがスタジアムを包んだ。次の直接対決は6月26日。広島がホームに新潟を迎える。

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