【試合詳細】4・29 PANCRASE立川ステージガーデン大会 【ストロー級KOP】黒澤亮平vsリトル 粕谷優vs久米鷹介 佐藤生虎vs長岡弘樹

『PANCRASE 342』
日程:2024年4月29日(月・祝)
会場:立川ステージガーデン
開始:14:00

【プレリミナリーファイト】
▼第1試合 フライ級 5分3R
○田中亮祐(UNITED GYM CHIBA)
2R 0分56秒、TKO(グラウンドのパンチ→レフェリーストップ)
●齋藤桜貴(暁道場)

▼第2試合 第30回ネオブラッドトーナメント フライ級2回戦 5分3R
○山崎蒼空(マッハ道場)
2R 0分22秒、TKO(スタンドのパンチ→レフェリ―ストップ)
●AXEL RYOTA(ロータス世田谷)

▼第3試合 第30回ネオブラッドトーナメント フライ級2回戦 5分3R
○饒平名 知靖(K太郎道場)
判定3-0
●名久井 悠成(ANSWER FIGHT)

【メインカード】
▼第4試合 バンタム級 5分3R
●坂本瑞氣(RIGHT THING ACADEMY)
2R 1分55秒、TKO(グラウンドのエルボー→レフェリーストップ)
○谷内晴征(Blue dog gym)

▼第5試合 フェザー級 5分3R
○糸川義人(TURNING POINT MMA)
判定3-0
●櫻井裕康(NEVER QUIT)

▼第6試合 ストロー級 5分3R
○寺岡拓永(ROAD MMA GYM)
判定3-0
●氏原魁星(ボンサイ柔術)

▼第7試合 フライ級 5分3R
●砂辺光久(reversaL Gym OKINAWA CROSS×LINE)
判定0-3
○前田浩平(GRABAKA)

▼第8試合 ライト級 5分3R
●松岡嵩志(パンクラスイズム横浜)
判定0-3
○ホン・ソンチャン(KOREAN TOP TEAM)

▼第9試合 ストロー級 5分3R
○KAREN(THE BLACKBELT JAPAN)
判定3-0
●ホン・イェリン(DKジム)

▼第10試合 ウェルター級 5分3R
○佐藤生虎(UNITED GYM TOKYO)
判定3-0
●長岡弘樹((総合格闘技道場DOBUITA)

▼第11試合 コーメイン ライト級 5分3R
●粕谷優介(総合格闘技道場CROWN)
判定0-3
○久米鷹介(ALIVE)

▼第12試合 メインイベント ストロー級暫定王者決定戦 5分5R
○黒澤亮平((THE BLACKBELT JAPAN)
2R 3分17秒、KO(スタンドのパンチ)
●リトル(HIDE'S KICK!)

黒澤亮平がリトルに圧巻KO勝ちでストロー級KOP暫定王座戴冠!ライト級KOPの雑賀ヤン坊達也上海Road To UFCに参戦発表!

第1試合

1R。お互い蹴りを見せる。齋藤の左フックがヒット、田中が一瞬グラついた。齋藤はパンチを出しながら組んでテイクダウン! 引き込むが、ギロチンが外れる。田中が立って蹴る。倒してサイド。さらにハーフマウントで殴る田中。しかし齋藤が返して鉄槌を落とす。
立ち上がりパンチを出し合う。田中が片足タックルからテイクダウン。堪える齋藤だが、田中が上に。ハーフマウントから殴る。ヒザを返す齋藤。パウンドを落とそうとする田中に齋藤が蹴り上げたところで終了、
ジャッジは3名とも10-9齋藤。

2R。齋藤がローを出していく。田中の右パンチがヒット、齋藤効いた。齋藤はそのまま組もうとするが、引きはがされてしまう。引き込んだ齋藤だが、田中がパウンド連打! 顔面に連続ヒットし、レフェリーが止めた。

第2試合

AXELがロー。パンチを打っていく山崎。AXELが低いタックルからケージへ押し込む。しかし、山崎が上になりボディを殴る。さらにヒジ。AXELは横三角を狙うが、これは外れた。山崎はボディ、ヒジを連打、山崎が殴り続けて終了。
ジャッジは3名とも10-9山崎。

2R、AXELがロー、ミドル。山崎がパンチで出ていくと、AXELは圧力で下がってしまう。山崎が一瞬をついて飛びヒザ一閃! ケージを背にしたAXELにパンチラッシュ! レフェリーが試合を止めた。

第3試合

お互いロー。饒平名がパンチから蹴り。その足をキャッチした名久井がケージへ押し込む。両者離れ、お互いロー。フェイントをかけ合う。饒平名がパンチから足をつかんでテイクダウン! 名久井はガードポジション。
饒平名がハーフマウントに。名久井は細かく殴り続ける。サイドに移行した饒平名がヒジ。殴りながら腕を狙うが、これは外れる。上下で殴り合って終了。
ジャッジは3名とも10-9饒平名。

2R。饒平名が右ミドル。名久井もミドルを放つ。饒平名が名久井のローを捉えてテイクダウン。名久井はヒジを落とす。饒平名はハーフへ。ボディを殴る。
回って立った名久井。バックを取りケージへ。おぶさるが、饒平名はそのまま床へ。上になりハーフ。殴る名久井。饒平名は名久井の背を床につかせ、パウンドを落とす。名久井も下から殴るが終了。
ジャッジは3名ともに10-9饒平名。

3R。お互いロー。饒平名の蹴り足を取った名久井がケージへ押し込んだ。
離れてお互いパンチ。饒平名が右パンチからテイクダウン! ハーフマウントからボディを殴る。名久井も下からボディを殴っている。
名久井は殴り、ヒジを入れるが、饒平名が押さえ込んだまま終了。
ジャッジは3名と30-27、3-0で饒平名が勝利。

第4試合

谷内は2016年より参戦。2018年以降はパンクラスを遠ざかっていたが、4年ぶりに復帰した昨年はNBTで準優勝している。

谷内は昨年6月パンクラスデビュー。昨年は3戦3勝で終えた。今年最初の試合でさらに連勝記録を伸ばすか。

1R。坂本がハイキック。谷内はミドルからプレッシャーをかける。坂本もミドル。坂本がタックルに入ると谷内は切るが、坂本は捕らえて投げ、バックを奪う。立つが、バックは取ったまま。
投げた坂本。しかしバックは離さず殴る。谷内も殴り、回って立つ。谷内前蹴り。坂本はパンチ。谷内がジャブ、ヒザを放って終了。
ジャッジは1名が10-9坂本、2名が10-9谷内。

2R。坂本がパンチ、ミドルキックを出していく。谷内がタックルからケージへ。谷内が投げてテイクダウン! がぶる。坂本がバックにつくと、谷内が正対して倒しマウントに! 谷内がパウンドラッシュからヒジを連打すると、レフェリーが試合を止めた。

【谷内 ケージ上コメント】
「勝ててよかったです。これから1つ1つ積み上げていくので、よろしくお願いします。以上です。」

第5試合

2022年にパンクラスデビューし、同年NBTで優勝を飾った糸川。昨年は3戦3敗と試練の年になった。今年最初の試合で連敗を止めるか。

一方の櫻井は2018年より参戦中。3連勝で来ていたが、昨年は三宅輝砂にチョークで一本負け。お互い復帰戦、一歩先んじるのはどちらか。

1R。左に回る櫻井。左ハイキック。糸川はジャブ。櫻井が左ボディ。糸川はフェイントをかけながら左右パンチ、左ハイキック。
お互いプレッシャーをかける。糸川がタックルからケージへ押し込み、櫻井がヒジをうち込んだところで終了。
ジャッジは3名ともに糸川を支持。

2R。左に回る櫻井。お互いジャブを出す。糸川が長距離のタックルからケージへ押し込んだ。差している櫻井。回してケージへ押し込む。ローを連打するが、櫻井離れた、
糸川が前蹴り、ミドル、パンチと攻める。さらにワンツー、アッパーと攻め込む糸川。櫻井は気圧されているか。左目周辺が腫れてきている。糸川が手を休めず攻め続けて終了。
ジャッジは3名10-9で糸川。

3R。先にパンチを放っていく櫻井。糸川はミドル、パンチ。右フック、ストレートを打ち込んでいく。櫻井は距離を詰めてパンチを出すが単発に。糸川は距離を取りながら当てていく。最後は少し打ち合うが終了。
ジャッジは3名ともに30-27、3-0で糸川が勝利。

第6試合

寺岡は昨年のNBT優勝者。NBT後の“ごほうび”マッチでリトルに敗れての復帰戦となる。

対する氏原は今年2月にパンクラスデビューしたばかり。デビュー戦では西原丈人にチョークで一本勝ちを収めている。
計量では試合が楽しみで楽しみで仕方なく、満面の笑顔を見せていた両選手。勝って笑うのはどちらか。

1R。氏原がパンチ連打。さらに氏原が出ると寺岡の右パンチがヒット! 氏原ダウン! しかし、すぐに立ち上がって組み付く。寺岡はケージへ押し込んだ。両者離れてパンチを打ち合う。
氏原はタックルから上に。ハーフマウントからすぐにマウントを奪い、会場から拍手が湧く。氏原は殴る、肩パンチも。寺岡が反転しようとするタイミングで氏原が三角絞めを狙う。絞めるが、途中で腕十字へ切り替えた。
しかし、寺岡は徐々に腕を抜き立ち上がった。ケージへ詰めて左右パンチを打ち込んで終了。
ジャッジは3名とも10-9氏原。

2R。氏原がやや疲れている。左目もカットしているようだ。寺岡は距離を詰めて一気にパンチ。ケージを背負った氏原にヒジ連打! 氏原が引き込むも、寺岡がパウンド。氏原は三角を狙うが寺岡は細かく鉄槌を落としていく。腕十字を狙う氏原。寺岡は防いでヒジを落とす。氏原はカカト。
残り1分。寺岡が立ち上がった。レフェリーからブレイクがかかり、残り30秒。回る氏原。終了。
ジャッジは3名とも10-9寺岡。

3R。氏原は回りながらパンチを振る。寺岡が寄ってパンチ。寺岡が踏み込むと氏原も距離を詰めて打ち合う。氏原がパンチで出てきたところに寺岡がタックルを合わせテイクダウン。氏原はガードポジション。殴る寺岡。抜けたい氏原だが、寺岡は抑えている。
残り1分。氏原カカト。さらに三角を狙うが、寺岡が足をさばいて氏原はガードに戻る。氏原は再び腕を狙うが、寺岡がパウンドを落として終了。
ジャッジは3名とも29-28、3-0で寺岡が勝利。

第7試合

「沖縄のスピードスター」と呼ばれ、フライ級、スーパーフライ級、ストロー級と3階級の初代KOPを制覇した、パンクラス軽量級のパイオニアがパンクラスに帰ってきた。2022年に前田吉朗引退興行でエキジビションマッチを行ったが、最後の正式な試合は2019年7月のストロー級KOPタイトルマッチだ。この時、砂辺は北方大地に敗れベルトを失った。この時「なんか、最後かも」と思ったと言う。しかし、砂辺はここに戻ってきた。4年9ヶ月ぶりの古巣で、何を見せてくれるのか。

対する前田は2019年より参戦中。昨年は3戦しているが1勝2敗。砂辺は昔から見ていた選手だという。ここでレジェンドを倒し、一気に弾みをつけたいところだ。

1R。前田がロー。砂辺がミドルを蹴ると前田が倒した。前田が立ち上がると、砂辺が蹴り上げる。蹴り上げる砂辺に前田はかぶさりボディブロー、ヒジを打ち込む。砂辺は下から腕十字を狙うが、前田は砂辺の足を超えてサイドポジションから肩固め。
しかし砂辺が立ち上がった。前田はバックを取りチョークを狙うが、砂辺が正対して外す。前田はケージに押し込みながらパンチ。投げて砂辺に尻もちをつかせる。首を狙うが、残り時間わずか。前田は首を外すとパンチ連打して終了。
ジャッジは3名とも10-9前田。

2R。前田がパンチ、蹴りから組む。投げて上に。いったんたつが、かぶさって殴る。砂辺が立ったが、前田はバックを取っている。ヒザを入れてジャーマン! 砂辺のお株を奪う技で投げた。背中に乗る。
砂辺は背負って立ち上がる。後ろへ倒れ込むが、前田はバックマウントをキープしている。砂辺が立ちあがろうとするところ、前田がチョークを狙う。砂辺がチョークを外したが、前田がバックをキープして終了。
ジャッジは3名10-9で前田。

3R。砂辺に疲れが見える。やはりブランクは大きかったか。前田が踏み込んでパンチ。ロー、ミドル、ジャブと攻める。そのまま胴タックルを仕掛けるが、砂辺が引きはがした。砂辺がプレスして跳びヒザ! 前田はパンチから組んでケージへ押し込む。
砂辺入れ替えた。振り切る前田。砂辺はボディを殴る。片足を掴んだ前田がケージへ押し込み、ヒザ。砂辺は離れてパンチ。今度は前田が跳びヒザ! そのまま両足タックルへ。砂辺はバスターにいきそうだがやめた。
前田はケージへ押し込む。タックルに入る前田に鉄槌を落とす砂辺。前田がタックルに入り、尻もちをつかせたところで終了。
ジャッジは3名30-27、3-0で前田が勝利。

終了後、マットに座って笑顔で話していた両者。お互いの胸に去来したのは何だったのだろうか。
試合後、砂辺は「やっているうちに試合勘が戻ってきた」と話した。フライ級は無理なく闘える階級であるとも言う。パンクラス30周年記念大会はまだ続く。次は砂辺の考える「パンクラス」を存分に見せつけてほしい。

雑賀ヤン坊達也あいさつ

「雑賀ヤン坊達也です。ライト級キング・オブ・パンクラシストとして、来月行われる上海Road To UFCに参戦させていただきます。トーナメントじゃなくてワンマッチなんですけど、僕のパンチは世界に通用するっていうところをしっかり見せて、契約をたくさん取れればなと思います。
僕は仕事をしながら格闘技をやってるんですけど、同じ人はたくさんいると思います。会社員でも世界を目指せるっていう希望を皆様に見せられたらなと思ってます。頑張ります。応援よろしくお願いします!」

第8試合

パンクラスイズム松岡は2011年よりパンクラスに上がっている。計量前のコメントでは、北岡悟と組むことが多く、また、北岡が5月に試合を控えているため、北岡へ繋ぎたいと話していた。

対するホンは初参戦。韓国人選手らしいスケール感のあるボディ。力強いファイトが期待できそうだ。
1R。松岡はローで様子見。ホンは強引に組んでケージへ押し込む。ヒザ、肩パンチを打ち込むうが、松岡が離れた。再びロー。ホンがパンチから足をつかみケージへ。お互いヒザを入れる。
松岡は細かく殴りながらヒザを打ち込む。ホンはヒザ連打、足を踏みつける。この攻防が続き、ブレイクがかかった。
松岡ロー。首相撲からヒザを打ち込む。ホンがケージへ押し込むが、松岡が入れ替えたところで終了。
ジャッジは2名が10-9ホン、1名が10-9松岡と割れた。

2R。ホンがタックル。松岡はここにヒザを合わせるが、ホンがケージに押し込んでテイクダウン。松岡は寝かされず、尻もち状態からケージを使って立ち上がる。ホンが入れ替えてケージへ押し付けるが、松岡は細かく殴ってf利切った。
ホンがタックル。受け止めた松岡がケージへ押し込むが、ホン入れ替える。松岡が細かくう殴りながらヒジ、ヒザを入れるがブレイクがかかる。
ロー、左右パンチを放つ松岡。ホンも足を止め打ち合う。的かが首相撲からヒザ。しかしホンがタックルからテイクダウン!
残り10秒で松岡が立ち、バックを狙うが終了。
ジャッジは3名10-9ホン。

3R。開始すぐに打ち合う両者。ホンが組んでケージへ。足を踏みつけ、ヒザを入れるがブレイクがかかった。
組みにいくホン。しかし松岡がケージへ押し込んだが離れる。松岡がパンチ連打からケージへ押し込むが、ホンがケージの中ほどで離れた。バッティングがありタイムストップ。2分ほどのちに再開。
松岡がパンチから首相撲に捕らえ、ヒザを入れるが離れた。残り1分。ホンがタックルから組んでケージへ。松岡に尻もちをつかせるが、松岡すぐに立ち上がった。しかしホンは離さない。組み付いたままケージに押し込んで終了。
ジャッジは3名とも29-28、3-0でホンが勝利。

第9試合

第4代ストロー級クイーン・オブ・パンクラスKARENは2019年よりパンクラスに参戦中。2022年3月、得意のヒジで切り裂き藤野恵実からベルトを奪った。
インド王族武術を標榜し勝ち続けてきたが、2022年12月、ワンマッチでソルトに敗れ、所属ジムを移籍して心機一転。2023年4月、ソルトとの再戦でベルトを奪われてしまったが、格闘家として新たなトレーニングを積み、再びのベルト獲りを目指している。
対するホンは2019年初参戦。沙弥子に判定負けを喫している。2023年2月には韓国において『Black Combat 5: Song of the Sword』で「BLACK COMBAT」VS「DEEP」の5対5対抗戦にも出場。パンクラスには5年ぶりの参戦となる。

1R。ローを蹴っていくKAREN。ホンもパンチを出してくる。気の強さがうかがえるパンチ。KARENが飛び込んで組むが、ホンがケージへ押し込んだ。KARENはカカト。入れ替え。足をつかんで投げ上に。サイドへ移行するが、ホンはガードに戻した。
残り1分。殴るKAREN。ヒジ連打! ホンも下から殴って終了。ホンは体力がありそう。

ジャッジは3名ともに10-9 KAREN。

2R。お互い蹴り、パンチ。ホンが大きくパンチを振ってくる。KARENが組みにいくが、ホンがケージへ押し込んだ。しかし、すぐ離れる。パンチを振っていくホン。KARENが片足をキャッチしてテイクダウン! ホンはガードポジション。
ケージまで持っていくKAREN。抜けたいホン、逃さないKAREN。ホンが立ちそうになるが、KARENがボディにヒザを打ち込む。
残り30秒、ホンが回って立った。首をとらえているKAREN。ヒザ。カカトを入れて終了。
ジャッジは3名10-9 KAREN。

3R。プレスしていくKAREN。KARENが前蹴り、組んでケージへ押し込む。ケージから剥がすようにして上になり、サイドポジション。ヒジ連打! さらに鉄槌、ヒジ! 立たせずに殴る。立ちたいホンだが、次第に守るだけになっていく。
KARENがさらに鉄槌、パウンド。抜けられないホン。KARENはさらに殴りながらバックに回る。苦しそうなホン。KARENがチョーク! しかし、ホンは腕を下から押して防ぐ。決まらず終了。
ジャッジは3名ともに30-27、3-0でKARENが勝利。

第10試合

佐藤は昨年7月より参戦中。3戦全て1ラウンドTKO勝ちを収めている。今回もスカ勝ちを見せるのか。
長岡は2001年からパンクラスに上がっている大ベテラン。また、第3代GRANDウェルター級王者、第6代DXFCウェルター級王者、第2代ROFCウェルター級王者、初代TRIBE LATEウェルター級王者と数々のタイトルも獲得している。若い頃から泥くさく熱いファイトを繰り広げてきた長岡。打たれ強く、決してあきらめないファイトで、佐藤にフルラウンド闘わせるか、

1R。佐藤がステップを踏みながらパンチ。長岡は回る。佐藤はプレスし、近距離からめり込ませるようなパンチを叩き込む。長岡は距離を取っているが、佐藤はパンチをたたみかけていく。
入ってきた佐藤に組み付き、長岡がケージへ押し込んでヒザ。しかし佐藤が入れ替えた。長岡は首を狙うが、これは決まらず、回って離れた。
佐藤がパンチ。長岡もパンチを振るがヒットしていない。佐藤パンチ。長岡も最終盤いくつかヒットさせて終了。
ジャッジは3名10-9で佐藤。

2R。パンチを打ち合う両者。佐藤が組んでケージへ。長岡ヒザ! 長岡はケージへ押したいが、佐藤こらえる。長岡は片足をつかみ、足をかけてコケさせた。バックに回る。佐藤は正対するが、長岡はかかえたまま。佐藤が投げた! 腕を取っている。しかし長岡は立ち上がり、ケージへ押し込む。会場から拍手が湧いた、
長岡は投げてハーフマウントから殴る! 佐藤を立たせずパウンドを落として終了。
ジャッジは3名10-9長岡。

3R。パンチをふる長岡。佐藤は跳び蹴り。長岡が組んでケージへ押し込みヒザ。佐藤は離れてパンチ。長岡はヒザからボディ! 殴っていく。佐藤は相手の手首をつかみ、殴る。いったん離れた長岡だが、また組む。ヒザ。
殴って離れた佐藤。殴っていくが、長岡は倒れない。ケージへ押し込んだ佐藤。長岡は細かく殴り、そして入れ替えた!
残り1分。佐藤が離れた。長岡がパンチで出ていく。両者とも消耗しているがパンチを打ち合う。終了。ホーンとともに会場からは大きな白秋が湧き起こった。
ジャッジは3名29-28、3-0で佐藤が勝利。攻め続ける佐藤も良かったが、ベテラン・長岡が見せた意地は熱く、泥くさく、多くの観衆の心を動かした。

第11試合

粕谷は2017年よりパンクラスに参戦。昨年12月の前戦はライト級次期挑戦者決定戦。雑賀ヤン坊達也とタイトル挑戦の切符を懸けて闘うも、判定で敗れている。
しかし、タイトル挑戦はもちろん諦めてはいない。元KOPとの闘いを経て、再びベルト獲りを目指す。

対する久米は第7代ライト級KOP。2011年よりパンクラスに参戦し、2016年9月に徳留一樹を破り戴冠。以来、2023年4月アキラとの統一戦で敗れるまで約6年半にわたり王座を守ってきた。
今回はベルトを失ってから約1年ぶりの試合。久米ももちろん、再びの体幹を目指す。

1R。久米がローキック。パンチ。静かな滑り出しだが、久米の動きが速い。粕谷もロー。粕谷が一気に入ってパンチ。久米が蹴り、パンチから組んでケージへ押し込む。殴る。お互いヒザ。粕谷が脱出しそうだが、抜け汗ない久米、ヒザ。粕谷がヒザ、ヒジ! 久米が殴る。お互い殴って終了。
ジャッジは3名10-9久米。

2R。久米が強いロー。粕谷がジャブ、ミドルから組んでケージへ。久米がヒザを打って入れ替える。さらにヒザで粕谷の顔面を打つ。
久米がケージへ押し込む。引っこ抜きたいが粕谷がこらえる。お互いヒザを入れるが、ブレイクがかかった。
残り1分。久米がパンチから右ミドルを入れタックル、テイクダウン! 鉄槌を落とす。背中を向けた粕谷にバックマウント。パウンド連打! レフェリーが止めるかどうかギリギリのところで終了。
ジャッジは3名10-9久米。

3R。粕谷がパンチ。左ミドル。久米がロー。わずかな隙を衝き組んでケージへ押し込む。引っこ抜いて上に!
粕谷はガードポジション。殴る久米、逃れたい粕谷を逃さない。粕谷が鼻から出血している。鉄槌を落とす久米。しかし粕谷が一気に立ち上がった!
久米はバックを取ったまま。粕谷が正対し、殴って離れると会場から拍手が起こる。しかし、久米のパンチが効いた。粕谷は久米の片足をつかみ尻もちをつかせる。さらに寝かせた。
残り1分。ハーフマウントから殴る粕谷。大きく鉄槌を落とすが終了。
ジャッジは3名30-27、3-0で久米が勝利。

第12試合

修斗第6代世界ストロー級王者・黒澤は昨年7月にパンクラス初参戦。2本目のベルトを巻くため、修斗のベルトを返上しパンクラスに戦場を移した。小林了平、八田亮を破り、3戦目は暫定王座決定戦となった。

対するリトルは2014年より参戦中。リトルも元シューター。参戦当時はなかなか勝てなかったが、2016年にパンクラス初勝利。以後、決して楽な道ではなかったが、諦めず闘い続けてきた。型破りなファイトで会場を盛り上げてきたリトル。どう闘うか。

1R。リトルが距離を詰めていきパンチ。しかし黒澤のパンチがヒット、聞かされてしまう。黒澤は上になろうとするが、リトルはタックル。黒澤はこれを切ってバックを取った。
黒澤は背中に乗りバックマウント。パウンドを落とす。リトルが立つと、黒澤はケージ際で正対し離れる。
黒澤ロー。リトルは大きくパンチを振って出るがヒットしない。黒澤が右ボディブローから組んで上に。ボディ、顔面にパウンドを入れて終了。
ジャッジは3名10-9黒澤。

2R。リトルがロー。リトルがタ片足タックルに入るが黒澤ががぶる。離れて黒澤はボディ、顔面とパンチを打ち分ける。リトルがハイキックを放つがスリップダウン。すぐ立ち上がった。
パンチを確実に当てている黒澤。両足タックルに入るが、これは切られる。黒澤がパンチ。リトルもパンチを振って出るが、黒澤の左右ボディがヒット! 効いた! 距離を取るリトル。黒澤は追って右フック、リトルがダウン! 追撃不要のKO勝ちで暫定王座に就いた。

【黒澤 ケージ上コメント】
「やめようと思ったこともあったんですけど、結局できなくて、毎日、格闘技を一番に考えて生活しています。
今は出来ないって、何回も断ってきた奴のせいで、このベルトが暫定になってムカついています。若林!(※ランキング1位の若林耕平)出て来いよ!
今日は最後までどうもありがとうございました。またよろしくお願いします。」

(写真・文/佐佐木 澪)

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