祝20周年!今こそ『英雄伝説 軌跡』シリーズをはじめないか?遊びやすい『零の軌跡』から、骨太RPGの世界を体験しよう

祝20周年!今こそ『英雄伝説 軌跡』シリーズをはじめないか?遊びやすい『零の軌跡』から、骨太RPGの世界を体験しよう

日本ファルコムが送るRPG『英雄伝説 軌跡』シリーズが、2024年でシリーズ20周年を迎えます。最新作『英雄伝説 界の軌跡 -Farewell, O Zemuria-』は本年中に発売予定と、継続して盛り上がりを見せ続ける本シリーズ。

そんな『軌跡』は同じく日本ファルコムのアクションRPG『イース』シリーズと双璧を成す人気の長寿作です。

しかし、ナンバリングがある『イース』よりも作品ごとの繋がりが深く時系列を共有していることから、いきなり最新作から入ると作中で過去作キャラが出てきて置いてけぼりを食らうことも。ハッキリ言って、規模が大きすぎるゆえに参入ハードルが高い超骨太RPGシリーズとなっています。こんなに地続きで繋がっているRPGシリーズ、他にはないですからね……!

本記事では、20周年という節目を迎える本年度にこそ『軌跡』シリーズに触れてほしい! そしてハマったら、その勢いのまま最新作『界の軌跡』まで追いついてほしい……という願いを込めて、まずは1本選ぶのにおすすめな『零の軌跡』を中心に布教をお送りしようと思います。

【『軌跡』シリーズタイトル一覧】

◆『軌跡』シリーズの時系列は発売順!おすすめの入り口は『零の軌跡』

『軌跡』シリーズは発売順=作中時系列となっており、1作目で時系列的にも始まりの物語である『空の軌跡FC』から入るのが最もおすすめ。

『空の軌跡FC』『空の軌跡SC』『空の軌跡the 3rd』からなる3部作構成「リベール編」は、主人公「エステル」と共に育った少年「ヨシュア」を中心とした物語が描かれます。

しかしこの『空の軌跡』3部作は20年前の作品であることから、やはりシステムやテンポに古さを感じてしまい、なおかつ現行ハードに移植されていないシリーズ。PC版がお手頃価格で販売中なので、少しでも興味があればぜひ触れておいてほしい作品なのは間違いありませんが、やはりプレイハードルがやや高めなのは否めません。

そこで今回は、3部作続いた『空の軌跡』から一新した『零の軌跡』シリーズをご紹介。ニンテンドースイッチかPS4/PS5、PC(Steam)があれば遊べる本作は、続編の『碧の軌跡』と2部作構成となった所謂「クロスベル編」となっており、純粋な『空の軌跡』の進化系とも取れるシステムで遊べます。

膨大なテキスト量で語られる物語は豪華声優陣によるフルボイス。しかも多少の謎は残りますが、『零の軌跡』だけでも割と綺麗に物語が簡潔しているところがポイント。

忙しい現代社会、シリーズ丸ごと追おうとすると多大な時間がかかる『軌跡』ですが、『零の軌跡』は入門に最適でしょう。

◆バトルシステムと絆要素のシナジーは最高!『零の軌跡』は倍速機能もあって快適に遊べる1本

そんな忙しい人におすすめな厳選タイトル『零の軌跡』。移植版のニンテンドースイッチ/PS4/Steam版では、なんとフィールドだろうとバトルだろうと倍速で遊べるという、RPGを遊ぶうえでネックになりがちなシンボルエンカウント式のターン制バトルのテンポの悪さと、フィールド移動の面倒さを一瞬で解決する機能を持ち合わせています。

これをただの倍速と侮ることなかれ、ボタンひとつ(コンフィグ可能)でいつでも切り替えられるので、ストーリーが始まったらすぐさま通常速度に戻せます。あって損はない機能でしょう。

また、ストーリーでは本作から新登場となるクロスベル警察の新組織“特務支援課”に所属する主人公「ロイド」「エリィ」「ランディ」「ティオ」の計4人の成長が描かれます。一見立派に警察官を務める若者たちの集まりなのですが、この4人の組み合わせだからこそ起きるシナジー効果が物語に味を出しまくり!

それぞれ暗いバックボーンを持ち合わせている特務支援課の面々。ですが、次第に誰にも話したくないような過去を仲間内で打ち明けられる関係にまで進展していきます。

続編の『碧の軌跡』ではパーティメンバーが増加するので、ますます広がる関係性に引き込まれますよ。

さらに、彼らの関係性はバトルにも大きく影響します。物語を通して親しくなった仲間と発生する「コンビクラフト」は、相方と繰り出す超強力な一撃。無自覚人たらしのロイドは、他の3人を次から次へと落としていき、「コンビクラフト」を発生させます。

とくに、ロイドと親密度が最大になった相方と繰り出す進化系コンビクラフトは威力抜群! プレイヤーもロイドの人たらしにやられちゃうかも?

RPGといえば個性豊かなキャラクターが集まってパーティを組めることが魅力のひとつですが、『零の軌跡』シリーズは本当にキャラクターの掘り下げとゲームシステムとの親和性が高いと思います。

そして彼らは道中、『空の軌跡』の「エステル」「ヨシュア」と、「レン」という『軌跡』シリーズでも随一の人気を持つ少女と出会い、ともに事件へと立ち向かいます。

このことを踏まえると、やはり『空の軌跡』は遊んでおいた方が良い作品ではあるのがもどかしいですが……いつか現行ハードで『空の軌跡』が遊びやすくなる日が来るのを期待しています!

「レン」。見てのとおり凄まじい成長を遂げるのでぜひとも見届けてほしいキャラクター。

どの作品も最低2本以上の構成となっている『軌跡』シリーズ。『空の軌跡FC』『零の軌跡』『閃の軌跡1』『黎の軌跡1』のいずれかであれば、見た目が好きなキャラが居る、好きな声優が居る、3Dグラフィックの方が良い……などなど、総合的に判断して一番アンテナが反応した作品から触ればオッケー。

筆者は順当に『空の軌跡』から入ったクチですが、最初は「軽くプレイするか~」という感覚だったのに通常戦闘BGMのオシャレさにやられてそのまま『軌跡』の虜に。実は各種サブスクサービスでサントラが配信中なので、聞きたいBGMがある作品をやるのも良いですね。

そして、最後になりましたが『軌跡』シリーズはなんとPS5/PS4向けサブスクサービス「PS Plus」の「ゲームカタログ」対象。最新シリーズの『黎の軌跡』以外、全てを遊ぶことができます。

プレミアムプランに加入すれば現行ハードで遊べない『空の軌跡』も遊ぶことができるので、もし加入している方はぜひとも『空の軌跡』からスタートしてみてください。

せっかくの大型連休にこそ節目の20周年を迎える『軌跡』シリーズを始めて、最新作『界の軌跡』への期待値を高めていきましょう!

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