津軽地方に伝わる、火を使った過酷な修行が弘前市の寺で行われました。
燃え盛る炎・・・。汗を拭う山伏の姿・・・。
無病息災を願い弘前市の久渡寺で行われている「津軽火性三昧」。その一部、「松明の行」では、火の付いた、たいまつを袖の中に通す山伏。別の山伏もたいまつを袖の中へ。
【山伏】
「不動明王~!」
続いては、熱した鉄のくわを紙を使って握る「鉄鍬の行」。「津軽火性三昧」の中で最も危険と言われている行です。
訪れた参拝者から拍手が沸きます。
続いては「熱釜の行」。笹の葉で熱湯をまき散らすと、そのしぶきは勢い余って参拝者のところまで。
すると、山伏が熱湯の入った釜の中へ。
【山伏】
「不動明王!不動明王!」
最後は、熱湯を頭からかぶり、集まった人たちを沸かせます。
【山伏】
(Q.熱くないですか?)「大丈夫です、熱くなかったです、皆さんの願い込められているので!」
参拝者の思いを背負った山伏たちの荒行が終わると・・・。
最後は参拝者も参加できる「火渡りの行」です。
「(歩く)はぁ~熱っ、熱っ、結構熱いですよ、わー」
火の付いた炭の上をわらじを履いて歩きます。火力が強い序盤に歩いたため、かなりの熱を感じました。
中には海外からやって来た参拝者の姿も。
【アメリカから来た女性】
(英語で)「格好良く歩けた、素敵な経験、神様に恵まれた気持ちです」
久渡寺の「津軽火性三昧」は150年以上途絶えていたものが3年前に復活し、毎年この時期に行われています。