ユニバースの“からあげ”はなぜおいしい? 工場に潜入取材で秘密に迫る 「からあげグランプリ」で最高金賞

おいしい話題です。見ているだけでお腹がすいてきますね。

実はこちら、3月に行われたコンテストの結果、北日本のスーパーで最もおいしいとされたからあげです。そのおいしさの秘密と開発に込めた想いを潜入取材しました。

北日本のスーパーの中で最もおいしい「からあげ」が青森にあるんです。食べた人をたちまち笑顔にするその正体は。

「青森県、株式会社ユニバース『八のちから!ユニバの骨付きから揚げ~こつこつ求めたこの旨さ~』です。おめでとうございます」

日本唐揚協会主催、おいしい「からあげ」を決める「からあげグランプリ」。ユニバースは北海道・東北エリア北日本スーパー総菜部門での最高金賞に輝きました。さらに、大会史上最多となる4部門での受賞となったのです。

【食べた人】
「んーうまい!」「なんでこんなにおいしいのですか!?」

その疑問にお答えしましょう。

【工藤麻衣記者】
「今から、そのおいしさの秘密に迫ります!」

まず潜入したのはからあげの命!下味をつける加工工場。

【工藤麻衣記者】
「部屋の外からも良い香りがします。ご飯にかけたくなるようなそんな香りです、入ってみます」

この良い香りをたどると・・・

【ユニバース デリカ部門 本間康之部門長】
「こちらはですね、こだわりの下味をつける『たれ』になります」
(Q.たれの中身は?)「陸奥八仙の酒粕、青森(津軽海峡)の塩、(県産)リンゴの花から採れたはちみつ、リンゴ果汁、そして福地ホワイトのニンニクになります」
「はちみつはコク、にんにくはパンチを、陸奥八仙の酒粕はそれを全部まとめるような役割を果たしています」

このたれを青森と岩手産のあまに鳥の「骨付きモモ肉」に。しっかりと絡めたら、ユニバースの各店舗へと運ばれます。

そしてここからは、ユニバース店内での作業。下味が付いた肉にまぶすこのパウダーは?

【ユニバース デリカ部門 本間康之部門長】
「青天の霹靂の米粉が入っていますので、米粉でお肉をコーティングして、カリっと揚がるようになっています」
「あとはですね、企業秘密になります」

青天の霹靂入りの秘密のパウダーを満遍なくまぶし、少しだけ寝かせたら。お待ちかね「揚げる」工程へ!

【ユニバース デリカ部門 本間康之部門長】
「揚げは『二度揚げ』といいまして、一回揚げてから、ちょっと時間を置いてもう一度揚げるということをしています」

(Q.なぜ二度揚げ?)「今回のからあげは骨付き肉にこだわっていますので、骨付きの骨から身離れするおいしさだとか、冷めても柔らかく食べられるように、二度揚げにしています」

1回目は170℃の油で揚げ、5分置き、2回目も同じ温度で揚げます。揚げる時間は・・・秘密だそう。

こうして完成したからあげをパックに詰めてシールと・・・ん・・・?これは?

【ユニバース デリカ部門 本間康之部門長】
(Q.これは何ですか?)「これはカレー塩になります。まずはそのまま食べていただいて、その後にカレー塩をかけて食べていただくと、一度で二度おいしいというところです」

こだわりぬいてさらにひと工夫。こうしてようやく店頭へ並びます。

【ユニバース デリカ部門 本間康之部門長】
「去年のグランプリが終わってから、すぐにこの商品を作り始めて、1年ぐらいかかっています。あまり骨付きのもも肉は馴染みがないと思うのですけれども、ぜひ青森の皆さんに骨付きのお肉のおいしさを味わっていただきたいと思います」

試作を繰り返し、1日15個ほどを食べる日々を経て、2年連続、2024年も最高金賞を受賞。そのからあげの一番のスパイスが。

【ユニバース デリカ部門 本間康之部門長】
「この商品ができあがるまでには、取引先もそうですし、青森県のいろんな方々にお世話になっております。その方々の思いも込めて、我々だけでは作れなかったという思いも込めて、開発者の想いというのを最後に入れております」
(Q.八の力の大事なスパイス?)「そうですね、一番大事なスパイスだというふうに思っております」

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