「できない、やらない、やれない」黒田監督が連敗よりも“怖さ”を感じるもの【町田】

2024年5月3日、FC町田ゼルビアが柏レイソルを2-0と破り、首位に返り咲くと同時に連敗を阻止。改めて、勝負強さを見せつけた。

町田の黒田剛監督は連敗しなかった要因について次のように述べた。

「昨季もそうでしたが、選手一人ひとりが人の話を聞ける。改善するための映像を見せて、アプローチもかなり細かくやりますが、それぞれ自身のプレーと比較しながらきちっと反省し、修正していける。こうした選手たちの集合体というのが連敗しないチームになっていくと改めて感じました」

ただ、黒田監督は連敗よりも“怖いもの”があるという。

「連敗の悲劇、そうしたプレッシャーを感じるよりも、町田のサッカー、勝つための方程式をできない、やらない、やれないということが浮き彫りになったり、それを徹底できないことのほうが辛い。だから、勝敗や連敗する怖さを感じるよりも町田のサッカーができない怖さがある。それをミーティングでも強く話しました」

柏戦では文字通り堅守速攻がハマり「100点満点」(黒田監督)の出来だった。この日のパフォーマンスを今後も維持すること。それが黒田監督の望みなのだろう。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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