「鳥肌が立ちました」大怪我を完治させたエリキ。約8か月ぶりの公式戦出場に何を思ったか【町田】

昨季のJ2MVPが町田GIONスタジアムに帰ってきた。2024年5月3日、FC町田ゼルビアが柏レイソルを迎えた一戦で、全治8か月の大怪我(左膝前十字靭帯断裂、外側半月板損傷、内側側副靱帯損傷)を乗り越えたエリキがピッチに戻ってきたのだ。

町田の2点リードで迎えた80分、エリキがピッチに入るとスタジアムがドッと沸いた。このブラジル人ストライカーの期間をどれだけのファン・サポーターが待っていたのか。それを感じ取れるシーンだった。

サイド気味のポジションでプレーしたエリキは試合後、ピッチに入った瞬間の感想を聞かれると、「鳥肌が立ちました」と笑顔で答えた。

「(復帰できて)ホッとしています。8か月離れていましたが、いろんな方が関わってくれてここまで来ることができました。これから自分のベストを出せるよう頑張りたいです」

カムバックに至るまで前を向き、チームから離れている時期も応援していたエリキは、この8か月を振り返って「長い期間、家族、仲間、スタッフに感謝したいです。去年と同じ体重を維持していて、前よりも強い身体で戻ってきました」と話していた。

柏戦は守備を意識し、チャンスがあればゴールを狙うスタンスでプレーしていたエリキは今後に向けて次のように意気込んでいた。

「平河や藤尾が(U-23日本代表活動から)帰ってきますし、自分もしっかりと汗をかいてコンディションを整えたいです」

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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