倉敷商6年ぶりV 岡山県高校野球 延長戦 光南を6―5で下す

 春の岡山県高校野球大会(山陽新聞社後援)最終日は3日、倉敷市のマスカットスタジアムで決勝が行われ、倉敷商が延長十回タイブレークの末に光南を6―5で下して6年ぶり9度目の優勝を飾り、中国大会出場を決めた。

 倉敷商はタイブレークの延長十回、敵失と妹尾の中犠飛で2点を勝ち越し、3番手大坪がその裏の無死満塁を併殺の間の1失点に抑えた。光南は昨年に続き決勝で涙をのんだ。

 中国大会は6月1、2、4日、呉市の鶴岡一人記念球場などで開かれる。倉敷商は6年ぶり12度目の出場で、初戦は広島4位校と対戦する。

 ▽決勝

倉敷商

0201001002|6

2001000101|5

光南

(延長十回、十回からタイブレーク)

▽三塁打 牧野▽二塁打 佐々岡、溝尾、佐藤、松岡、村上2、岡野▽暴投 大坪2、村上

 【評】倉敷商がタイブレークを制した。4―4の延長十回1死二、三塁で一ゴロを放った佐々岡にタッチを試みた相手野手が落球(記録は失策)し勝ち越すと、続く一、三塁で妹尾が中犠飛。3番手の大坪が裏の守りを1失点にしのいだ。2点を先制された直後の二回に佐々岡、妹尾、溝尾の3連続長短打で追い付くなど反発力を示した。

 光南は右翼守備を挟み計8回、131球を投げ抜いた村上の力投も実らず。十回のほか、七回の適時失策など守備の乱れが響いた。

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