レアル・マドリードのカルロ・アンチェロッティ監督は、現地時間4日に行われるカディス戦の前日会見に出席した。
引き分け以上で今節にも優勝の可能性がある事について、アンチェロッティ監督はいつも通り冷静さを貫いた。
「明日の目標というのは明確で、優勝に近づくために3ポイントを獲得することだ。我々の頭にはそのことしかないし、その後のことは考えていない。カディスは残留争いをしており、高いモチベーションで挑んでくる」
ー クルトワは明日先発するか?
「ティボーはいい状態だ。明日は彼がゴールマウスを守る。ミリトンに次いで長期離脱から復帰し、我々にとっては最高のニュースだ。明日はこれまで同様に良いプレーをしてくれるだろうし、彼の復帰に全ての人が満足しているよ」
ー バルサの試合結果を確認し、明日にシベレス広場での優勝パレードをすることは考えている?
「それはない。我々はまだ何も勝ち取っていないし、そのことは数字上で優勝が決まった時に考える。先程も言ったが、我々の目標は明日勝つことだけだ」
ー 水曜のバイエルン戦はルニンが先発すると思うが、決勝に進んだ場合にクルトワがプレーする可能性は?
「我々の頭にある決勝は水曜のバイエルン戦だ。その日はルニンがプレーする予定だが、その後のことはそのうち分かるさ」
ー ヴィニシウス、ロドリゴのポジション変更について
「ロドリゴを左サイドに配置し、ヴィニシウスはセンター左でプレーしている。マン・シティ戦ではロドリゴがゴールを決め、バイエルン戦ではヴィニが2ゴールをマークし、ポジション変更が結果として現れた。攻撃面では、以前にもロドリゴがアウトサイドでプレーし、ベリンガムを中央左に配置することで良い成果を出せた。バイエルン戦では守備の面で改善する余地があると考えている」
ー 複数の長期離脱者を抱える難しいシーズンでわずか2敗。あなたにとって最高のシーズンでは?
「2敗でシーズンを終えれたことはないし、シーズン終了まで2敗を継続できる可能性はある。プレータイムが多い選手も、少ない選手も約束事を守り、チームとして本当に良いプレーをしてくれている。それによって、シーズン終盤を高いモチベーションで迎えることが出来た。タイトル獲得に飢えているよ」
ー バイエルン戦へ向け『守備面での改善』という話があったが、それは明日ミリトンが90分プレーするということ?
「選手個々の話をしたのではなく、グループ全体でという意味だ。私の意見では、バイエルン戦の前半は特に受け身になり過ぎてしまい、より積極的にプレーしなくてはならないと考えている。明日、リズムを取り戻すためにミリトンは出場するよ」
ー ロドリゴを左サイドに置き、中央にヴィニシウスとベリンガムを配置するのは守備面での理由によるもの?
「ロドリゴを左に配置したのは守備面ではなく、“オフェンス面”での理由によるものだ。守備面ではベリンガムの方が強度があるし、ロドリゴの左サイドは単にオフェンス面で相手に恐怖を与えることが意図だ。ただ、それが最終決定ではないし、今後も変更の可能性はある。ロドリゴはどのポジションでも効果的な働きを見せてくれるからね」
ー アルダ・ギュレルは先発ですか?それとも限られた時間でのプレーになりますか?
「彼は明日先発する」
ー これまでのスカッドと今シーズンの違いをどう見ている?
「スカッドを比べるというのは難しい。今シーズンはグループとして皆が素晴らしい貢献をしてくれている。ただ、ゴール数は少し物足りない」
ー もし、あなたがクロースの父親であったとしたら、彼の契約についてどういったアドバイスを送りますか?
「皆のためではなく、自分のために決断しろと伝える」
ー リーグ優勝とCLの2冠を達成した2シーズン前に酷似した状況ですが、その当時と比べるとどうですか?
「その当時とは異なるという認識でいる。エスパニョールに勝ち、優勝を決めた際は自分たちの結果次第だった。今シーズンは優勝まで4ポイントを必要としており、我々次第という状況ではない。明日は3ポイントを獲得しなくてはいけないし、その次のゲームでもポイントを積み重ねることしか考えていない。現段階で明日の優勝は自分達次第という状況ではないし、セレブレーションについては話したくない。チームは身体的にも準備できており、タイトルに飢えているよ」