日本の南に前線停滞 沖縄は平年よりかなり多い降水量に 天気と気温のまとめ(4月21日~27日)

2024年4月21日~27日にかけての天気と気温のまとめです。

【今期間の天候について】
■気圧配置の特徴
21日、華中~西日本にのびる前線が次第に南下。低気圧が前線から切り離され、東シナ海を東進。
22日、前線が華南から九州の南を通り、伊豆諸島にかけてのび、前線上の低気圧が南海上を東進した。
23日、前線が華南~東シナ海、九州南部・奄美を通り日本の南海上へ東西に長くのびた。前線上の低気圧が伊豆諸島近海から日本の東を南東進
24日、本州の南岸を低気圧が東進。低気圧から延びる前線が台湾海峡へのびた。
25日、低気圧が日本海を東北東進。前線を伴った低気圧が関東の東~三陸沖を北北東進。
26日、前線を伴った低気圧が千島近海を北東へ進んだ。前線が華南から南西諸島を通り、日本の南にかけて長く停滞。
27日、前線が東シナ海~日本の南を通り、日本の東にかけて停滞。前線上の低気圧が東進した。

■降水
21日、低気圧や前線近傍で雨雲が発達。鹿児島では激しい雨が降った。雨の範囲は次第に東へと広がり、夜は関東で雨が降り出した。
22日、西日本から東日本で雨の所が多くなった。伊豆諸島の一部で強い雨を観測。
23日、前線の影響で、東北南部~南西諸島の
広い範囲で雨が降った。沖縄県粟国(アグニ)では日降水量137.0mmに達し、12・24・48・78時間降水量それぞれ4月として観測史上最も多い雨量となった。
24日、低気圧や前線の影響で広い範囲で雨が降った。低気圧に近い伊豆諸島ではまとまった雨に。前線近傍にあたる南西諸島では激しい雨となった。
25日、北海道の広い範囲で雨に。4月としては雨量の多くなった所が多かった。
26日、沖縄・奄美は大気の状態が非常に不安定に。局地的に激しい雨や非常に激しい雨が降った。
27日、南西諸島や九州、東日本の太平洋側などで雨。沖縄では非常に激しい雨が降った。

■気温
21日、南西諸島は暖気が流れ込み、気温が上昇。4月の1位の値を更新した地点が7地点となった。
22日、関東で冷たい北東の風が吹き込み昼間も上がらず、各地とも20℃には届かなかった。一方、西日本や東海は日差しが戻り大阪で夏日となった。
23日、東~西日本にかけてぐずついた天気に。朝晩と日中の気温差(日較差)が小さかった。
24日、各地で日差しが乏しく関東は平年より低かった。東京は16.5℃(3月下旬並み)を観測。
25日、東~西日本は日差しが届き、関東甲信を中心に気温が上昇。山梨では真夏日に迫る暑さに。
26日、東京は25.1℃と2日連続の夏日となった。北日本は天気回復、札幌では前日比10.4℃となる24.0℃を観測。
27日、日本列島上空に暖かい空気が流れ込み、北日本で季節外れの暖かさに。札幌は27.9℃と4月としては過去2番目の暖かさとなった。

■今期間(4月21日~4月27日)の天候のまとめ
平均気温は、全国的に暖かい空気に覆われる日が多く、全国的に平年より高かかった。長野では平年より4.2℃高かかった。そのほか東北や北海道では各地で平年より3℃以上高い地点が多かった。

降水量は、低気圧や前線の影響をうけた東~西日本の太平洋側や南西諸島で多かった。特に沖縄では前線による激しい雨が降る日が多く、平年に比べ3倍以上の降水量となった。

日照時間は、曇りや雨の日が多く、日差しが乏しかった北海道や東~西日本、南西諸島にかけて平年より少なくなった。一方、東北では日差しの届く日が多く平年より多かった。

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