西和賀の動植物解説 観察会が400回 カタクリの会

西和賀町槻沢地内で開かれた第400回奥羽自然観察会

 西和賀町を拠点に活動するカタクリの会(瀬川強代表)が主催している奥羽自然観察会が4月28日、400回の節目を迎えた。強代表(70)と妻陽子さん(65)が主体となって1991年から毎月開催しており、県内外の参加者に西和賀の豊かな動植物を紹介してきた。瀬川代表は「夫婦で仲良く協力して、ここまで続けてこられた」と33年の歩みをかみしめる。

 観察会は毎回20人前後の参加者があり、同町の木々や草花、動物、昆虫などの生態やその痕跡のほか、歴史や文化などを学習してきた。強代表は情報誌「カタクリ通信」を発行し、参加者らに送付して情報発信にも努めてきた。

 記念すべき400回目の観察会には約50人が集い、同町槻沢の古民家ギャラリー「ツキザワの家」周辺の山を1時間半ほどかけて散策した。散策路にはカタクリなどが生い茂り、ため池ではクロオオサンショウオの卵、シュレーゲルアオガエルなどが確認された。瀬川さん夫婦が案内し、それぞれの特徴などを詳しく解説した。

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