GW後半盛況、3万9000人来園 となみチューリップフェア

大勢の来場者でにぎわった会場=砺波市の砺波チュリップ公園

  ●空飛ぶクルマ人気

 ゴールデンウイーク(GW)後半の4連休初日となった3日、富山県内の観光地や施設は、家族連れや観光客らでにぎわった。砺波市で開催中の2024となみチューリップフェア(富山新聞社後援)には3万9千人が訪れ、色鮮やかな大花壇や円形花壇のほか、新設の展望デッキからの眺望も楽しんだ。

 フェアでは家族向けに、「空飛ぶクルマ」の特別展示や世界のカブトムシシ・クワガタムシ展など多彩なイベントが始まり、人気を集めた。

 「空飛ぶクルマ」は2人乗りの機体「E Hang(イーハン)216―S」で、市美術館前に展示された。空は飛ばないものの、18歳以下の人に客席を開放。子どもからは「これが空を飛ぶなんてびっくり」との声が聞かれた。

 世界のカブトムシ・クワガタムシ展はチューリップ四季彩館で、金沢工大むしの会が飼育する約100匹を並べた。世界最長のヘラクレスオオカブトのほか、クワガタは1匹数十万円する貴重な種もあった。

 文化会館では出町子供歌舞伎曳山の西町による特別公演も行われた。

  ●ヘリで遊覧

 会場周辺の上空ではヘリコプター遊覧が行われ、ジェットエンジンを搭載した4人乗りのヘリが砺波市庄中の「ヘリパッド砺波」を離着陸した。遊覧は6日まで。

  ●輪島朝市の元気届ける 南谷さん、能登の特産品販売

 能登半島地震で甚大な被害が出た輪島朝市で、水産加工品を販売してきた南谷良枝さん(48)が3日、となみチューリップフェアに出店した。中学時代の同級生で、砺波市で水産物販売会社「紅とら水産」を経営する道上嘉治さんが橋渡しした。輪島市にある加工場は地割れで傾いたままで地元での営業再開は見通せないが「輪島の元気なところを見せたい」と話した。

 この日はイカの塩辛や能登の塩、ノドグロの出汁、穴水高生が作ったカキのアヒージョの缶詰めなどを並べた。「がんばろう輪島朝市」と書かれたのぼりも掲げた。

能登の水産加工品を販売する南谷さん(左)

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